監督⇒ スティーヴン・スピルバーグ
製作⇒ ジョージ・エクスタイン
脚本⇒ リチャード・マシスン
音楽⇒ ビリー・ゴールデンバーグ
出演⇒ デニス・ウィーバー、ジャクリーン・スコット、エディ・ファイアストーン
公開⇒ 1971年
アメリカ映画
この映画は、まだ無名時代のスピルバーグが演出した作品で、
本来はテレビ放映用に製作されたのだそうですが、
日本やヨーロッパでは劇場公開されています。
スピルバーグはこの後、『ジョーズ』の世界的大ヒットで一躍有名になりましたが、
私は『ジョーズ』よりもこの『激突!』の方が面白かったですね。
この作品はいかにも低予算映画らしく出演者も少なく、
特別すごい映像があるわけでもないのですが、
デニス・ウィーバー演じる平凡なセールスマンが車を運転中、
追い抜いた大型トレーラーから執拗に追いかけられるという恐怖を描いていて、
そのサスペンスにグイグイ引き込まれていって最後まで見てしまう面白さがありました。
特に最後まで顔を見せない大型トレーラーの運転手がミステリアスでもあり不気味でもあり、
それがサスペンスを盛り上げていましたし、
走行中後ろから迫ってくる大型トレーラーが、後の『ジョーズ』を連想させて、
巨大な生き物が襲ってくるかのような恐怖を覚えましたね。
スピルバーグ初期の作品にして、すでにその才能を感じさせる秀作だと思います。
評価 ★★★★
『激突!』のBlu-rayはこちら
2014年06月29日
2014年06月24日
ターミネーター
監督⇒ ジェームズ・キャメロン
製作⇒ ゲイル・アン・ハード
製作総指揮⇒ ジョン・デイリー、デレク・ギブソン
脚本⇒ ジェームズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハード
特殊撮影⇒ スタン・ウィンストン
出演⇒ アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン、ポール・ウィンフィールド、ランス・ヘンリクセン、アール・ボーエン
公開⇒ 1984年
アメリカ映画
監督のジェームズ・キャメロンと主演のシュワルツェネッガーを一躍有名にしたのがこの映画ですが、
実は私は最初この映画を見た時はまあまあ面白いけど特別面白いというほどでもないなと思ってたんですが、
テレビの洋画劇場で何度か見ていくうちにだんだんと面白くなっていき、
今では好きな映画の1つとなっています。
まず殺人ロボット役のシュワルツェネッガーがいいですね。
数少ない悪役の中でも感情のない機械の役どころが似合ってましたね。
それと、準主役マイケル・ビーンの哀愁漂う演技もよかったですね。
それから、物語の中での笑える場面も面白く、
警察署窓口でシュワルツェネッガーが後に有名になるセリフ「また来る(I'll be back)」と言っていったん出ていき、
車で突っ込んでくるところなどは笑えましたね。
そしてもちろん、この作品の最大の見どころはシュワルツェネッガー演じる未来から送り込まれたアンドロイドが標的のサラ・コナーをどこまでも追いかけてくる場面で、
最後のところで爆発によって終わったと思ってたら、
炎上している中からロボットの骨格だけで現われて、
標的を執拗に追いつめてゆくところが意外性があって面白かったですね。
あの人工皮膚が焼けはがれて骨格だけになったロボットもストップモーションアニメでよくできていました。
なお、この作品はシリーズ化されてその後も何作か作られてますが、
脚本を書いたジェームズ・キャメロンは2作で終わらせるつもりだったそうですが、
私はこのシリーズではこの1作目が最も面白いと思ってるので、
この1作だけで充分だと思ってます。
評価 ★★★★
『ターミネーター』のBlu-rayはこちら
製作⇒ ゲイル・アン・ハード
製作総指揮⇒ ジョン・デイリー、デレク・ギブソン
脚本⇒ ジェームズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハード
特殊撮影⇒ スタン・ウィンストン
出演⇒ アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン、ポール・ウィンフィールド、ランス・ヘンリクセン、アール・ボーエン
公開⇒ 1984年
アメリカ映画
監督のジェームズ・キャメロンと主演のシュワルツェネッガーを一躍有名にしたのがこの映画ですが、
実は私は最初この映画を見た時はまあまあ面白いけど特別面白いというほどでもないなと思ってたんですが、
テレビの洋画劇場で何度か見ていくうちにだんだんと面白くなっていき、
今では好きな映画の1つとなっています。
まず殺人ロボット役のシュワルツェネッガーがいいですね。
数少ない悪役の中でも感情のない機械の役どころが似合ってましたね。
それと、準主役マイケル・ビーンの哀愁漂う演技もよかったですね。
それから、物語の中での笑える場面も面白く、
警察署窓口でシュワルツェネッガーが後に有名になるセリフ「また来る(I'll be back)」と言っていったん出ていき、
車で突っ込んでくるところなどは笑えましたね。
そしてもちろん、この作品の最大の見どころはシュワルツェネッガー演じる未来から送り込まれたアンドロイドが標的のサラ・コナーをどこまでも追いかけてくる場面で、
最後のところで爆発によって終わったと思ってたら、
炎上している中からロボットの骨格だけで現われて、
標的を執拗に追いつめてゆくところが意外性があって面白かったですね。
あの人工皮膚が焼けはがれて骨格だけになったロボットもストップモーションアニメでよくできていました。
なお、この作品はシリーズ化されてその後も何作か作られてますが、
脚本を書いたジェームズ・キャメロンは2作で終わらせるつもりだったそうですが、
私はこのシリーズではこの1作目が最も面白いと思ってるので、
この1作だけで充分だと思ってます。
評価 ★★★★
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2014年06月16日
恐竜グワンジ
監督⇒ ジェームズ・オコノリー
製作⇒ チャールズ・H・シニア
共同製作⇒ レイ・ハリーハウゼン
原案⇒ ウィリス・H・オブライエン
脚本⇒ ウィリアム・バスト
特殊効果⇒ レイ・ハリーハウゼン
出演⇒ ジェームズ・フランシスカス、ギラ・ゴラン、リチャード・カールソン
公開⇒ 1969年
アメリカ映画
今回はオリジナル版の『キングコング』や『恐竜100万年』の次に私が好きな恐竜映画・怪獣映画の紹介です。
『キングコング』では巨大ゴリラが主役で、肉食恐竜ティラノサウルスが敵役でしたが、
本作品ではティラノサウルス(たぶんそうだと思います)が主役です。
私も恐竜の中ではティラノサウルスが1番好きなので、この映画には思い入れも大きかったですね。
作品の設定としては恐竜映画と西部劇を合わせた内容で、
西部劇に恐竜が現れるという意外な面白さを感じました。
ただ、ストーリーとしては『キングコング』の焼き直しのような話の筋なのでそれほど新鮮な感じはしませんでしたが、
しかし、何と言ってもレイ・ハリーハウゼンによる恐竜がやっぱりすごかったですね!
敢えて何度も何度も書きますが、まだコンピューターグラフィックスのなかった時代に、
人形を使ったコマ撮りによるダイナメーション方式撮影が素晴らしかったです!
恐竜たちの造形と動きは今のCG映像にもヒケを取りませんし、
それだけでストーリーの面白さはもはやどうでもいいくらいです(^^)
特に恐竜たちの戦いの場面や、カウボーイたちが投げ縄でティラノサウルスを生け捕りにする場面などは合成映像が素晴らしかったです。
そして、ラストでティラノサウルスが街中で暴れ回ったあげくに大聖堂内で焼け死ぬシーンは見応えがありました。
B級映画として評され、またハリーハウゼンの作品の中でも評価が低いという本作品ですが、
私にとっては素晴らしい映画でした。
評価 ★★★★
『恐竜グワンジ』のDVDはこちら
製作⇒ チャールズ・H・シニア
共同製作⇒ レイ・ハリーハウゼン
原案⇒ ウィリス・H・オブライエン
脚本⇒ ウィリアム・バスト
特殊効果⇒ レイ・ハリーハウゼン
出演⇒ ジェームズ・フランシスカス、ギラ・ゴラン、リチャード・カールソン
公開⇒ 1969年
アメリカ映画
今回はオリジナル版の『キングコング』や『恐竜100万年』の次に私が好きな恐竜映画・怪獣映画の紹介です。
『キングコング』では巨大ゴリラが主役で、肉食恐竜ティラノサウルスが敵役でしたが、
本作品ではティラノサウルス(たぶんそうだと思います)が主役です。
私も恐竜の中ではティラノサウルスが1番好きなので、この映画には思い入れも大きかったですね。
作品の設定としては恐竜映画と西部劇を合わせた内容で、
西部劇に恐竜が現れるという意外な面白さを感じました。
ただ、ストーリーとしては『キングコング』の焼き直しのような話の筋なのでそれほど新鮮な感じはしませんでしたが、
しかし、何と言ってもレイ・ハリーハウゼンによる恐竜がやっぱりすごかったですね!
敢えて何度も何度も書きますが、まだコンピューターグラフィックスのなかった時代に、
人形を使ったコマ撮りによるダイナメーション方式撮影が素晴らしかったです!
恐竜たちの造形と動きは今のCG映像にもヒケを取りませんし、
それだけでストーリーの面白さはもはやどうでもいいくらいです(^^)
特に恐竜たちの戦いの場面や、カウボーイたちが投げ縄でティラノサウルスを生け捕りにする場面などは合成映像が素晴らしかったです。
そして、ラストでティラノサウルスが街中で暴れ回ったあげくに大聖堂内で焼け死ぬシーンは見応えがありました。
B級映画として評され、またハリーハウゼンの作品の中でも評価が低いという本作品ですが、
私にとっては素晴らしい映画でした。
評価 ★★★★
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2014年06月08日
七人の侍
監督⇒ 黒澤明
製作⇒ 本木荘二郎
脚本⇒ 黒澤明、橋本忍、小国英雄
音楽⇒ 早坂文雄
出演⇒ 三船敏郎、志村喬、加東大介、木村功、千秋実、宮口精二、稲葉義男、土屋嘉男、高木新平
公開⇒ 1954年
日本映画
日本映画として最も有名な映画と言っても過言ではなく、
黒澤作品としても最高傑作との声が高いのが『七人の侍』です。
アメリカでも『荒野の七人』シリーズとしてリメイクされており、
海外からの評価も高く、スピルバーグやフランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカスなど海外の著名な映画監督も影響を受けているそうですが、確かに見応えのある映画でしたね。
私としては黒澤作品の中では『用心棒』の方が面白かったのですが、
それでもこの『七人の侍』もその重厚さ、リアルさにおいて素晴らしい作品でした。
後半での七人の侍と農民たちが野武士の一団と戦う場面では、
それまでの時代劇の歌舞伎の影響を受けた様式化されたチャンバラではなく、
リアルな殺陣によってより現実感が伝わり圧巻の戦闘シーンとなっていました。
しかもこの映画の魅力はそれだけではなく、
前半の、農民が盗賊化した野武士を撃退するために侍たちを雇い、
戦いに備える場面でも、雇われた侍たちと農民たちの個性や人間模様が丹念に描かれていて、
そこから野武士の一団との戦いへと徐々に雰囲気を盛り上げていくところも見応えがあり、
面白かったですね。
まあ、カッコよさから言えばリメイク版の『荒野の七人』のガンマンたちの方がカッコいいですが、
このオリジナルの方が圧倒的な重厚さとリアルさがあり、
3時間45分という長い上映時間でも飽きの来ない面白さでした。
評価 ★★★★
『七人の侍』のBlu-rayはこちら
製作⇒ 本木荘二郎
脚本⇒ 黒澤明、橋本忍、小国英雄
音楽⇒ 早坂文雄
出演⇒ 三船敏郎、志村喬、加東大介、木村功、千秋実、宮口精二、稲葉義男、土屋嘉男、高木新平
公開⇒ 1954年
日本映画
日本映画として最も有名な映画と言っても過言ではなく、
黒澤作品としても最高傑作との声が高いのが『七人の侍』です。
アメリカでも『荒野の七人』シリーズとしてリメイクされており、
海外からの評価も高く、スピルバーグやフランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカスなど海外の著名な映画監督も影響を受けているそうですが、確かに見応えのある映画でしたね。
私としては黒澤作品の中では『用心棒』の方が面白かったのですが、
それでもこの『七人の侍』もその重厚さ、リアルさにおいて素晴らしい作品でした。
後半での七人の侍と農民たちが野武士の一団と戦う場面では、
それまでの時代劇の歌舞伎の影響を受けた様式化されたチャンバラではなく、
リアルな殺陣によってより現実感が伝わり圧巻の戦闘シーンとなっていました。
しかもこの映画の魅力はそれだけではなく、
前半の、農民が盗賊化した野武士を撃退するために侍たちを雇い、
戦いに備える場面でも、雇われた侍たちと農民たちの個性や人間模様が丹念に描かれていて、
そこから野武士の一団との戦いへと徐々に雰囲気を盛り上げていくところも見応えがあり、
面白かったですね。
まあ、カッコよさから言えばリメイク版の『荒野の七人』のガンマンたちの方がカッコいいですが、
このオリジナルの方が圧倒的な重厚さとリアルさがあり、
3時間45分という長い上映時間でも飽きの来ない面白さでした。
評価 ★★★★
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