監督⇒ アルフォンソ・キュアロン
製作⇒ アルフォンソ・キュアロン、デヴィッド・ハイマン
製作総指揮⇒ スティーヴン・ジョーンズ
脚本⇒ アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン
音楽⇒ スティーヴン・プライス
出演者⇒ サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー
公開⇒ 2013年
アメリカ映画
長い間ご無沙汰してしまいました。1年以上ぶりの更新になります。
近頃面白いと思った映画があったので久しぶりに記事にしておきます。
今回記事にする映画は宇宙を舞台にしたSFヒューマンサスペンス作品『ゼロ・グラビティ』です。
私はSF映画というと、ユニークな形をした宇宙人や宇宙生物が出てきて派手な宇宙戦を演じる『スター・ウォーズ』とか『スターシップ・トゥルーパーズ』のような作品や、
グロテスクな形をした怪物が出てきて人間を襲ってくる『エイリアン』とか『プレデター』のような作品が好きで、
そういった奇想天外な要素のない現実味のあるSF映画には興味が湧きませんでした。
それで、今回の『ゼロ・グラビティ』も、宇宙を舞台にしたSFといっても
宇宙人や宇宙生物が出てくるわけではないので見る気はなかったんですが、
先月テレビ放映されたので一応見ておこうと思って見てみたら、
これが思わずぐいぐい作品の世界に引きこまれてしまいました。
宇宙のただ中に放り出され漂流していく主人公はどうなってしまうのかという不安感とサスペンスに目が離せなくなりましたね。
そして、広大な宇宙空間の中での孤独というものがひしひしと伝わってくる内容でした。
中でも、ジョージ・クルーニー演じるマットがサンドラ・ブロック演じるライアンを助けるため2人を繋げているロープを外して宇宙空間の深淵に遠ざかっていくところなどは何とも言えない気持ちになってしまいました。
それでも、その後、ライアンがたどり着いた宇宙船の中へマットが入ってきた時は、
「ハリウッド映画らしく、結局ハッピーエンドで終わるんだろうな」などと思って何だか安堵したんですが、
結局それは幻覚だったと分った時は再び何だか切ない気持ちになってしまいましたね。
しかし絶望的な状況を乗り越えて主人公が地球に帰還した時は喝采を送りたい気持ちになりました。
宇宙の映像もリアリティがあって真に迫る迫力がありましたね。
また、主な出演者もサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーだけというのも異彩を放つ作品でした。
ただ、Wikipediaによれば、この映画で宇宙空間での作業や行動として描かれてあることには現実的にはありえないものもあるそうですが、
あくまでも娯楽作品なので、そういう厳密なことは大目に見てもいいのではないかと思います。
この映画にはそういう現実とはそぐわないという指摘を上回るだけの感銘を得ることができたので私は許します。
評価 ★★★★
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