製作⇒ ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、アキヴァ・ゴールズマン、ベンジャミン・メルニカー、ローレン・シュラー・ドナー、アーウィン・ストッフ、マイケル・E・ウスラン
製作総指揮⇒ ギルバート・アドラー、マイケル・アギーラ
脚本⇒ ケヴィン・ブロドビン、フランク・A・カペロ
原案⇒ ケヴィン・ブロドビン
原作⇒ ジェイミー・デラノ、ガース・エニス
音楽⇒ クラウス・バデルト、ブライアン・タイラー
出演者⇒ キアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズ、シャイア・ラブーフ、ティルダ・スウィントン、ピーター・ストーメア、ジャイモン・ハンスゥ
公開⇒ 2005年
アメリカ映画
ご無沙汰しておりましたが、久々に映画の感想を書いてみたいと思います。
今回はキアヌ・リーブス主演のホラーアクション映画です。
私はこういうジャンルが大好きで、SFやファンタジーと共に最も映像としての面白さが表現される分野ではないかと思っています。
主演のキアヌ・リーブスがこの作品で演じているのはジョン・コンスタンティンという悪魔祓い師です。
このコンスタンティンなんですが、余命いくばくもない肺ガンのヘビースモーカーで、
かつて自殺未遂をしたことがあるため地獄行きが確定している身であり、
何とか地獄行きを回避するため、人間界に潜む悪魔たちを地獄に送り返しては天国行きのポイントを稼いでいるという設定になっていて、
この設定がなかなか面白いですね。
そしてこの主人公はヒーローではあるんですが、
自殺未遂をして地獄行きが確定しているとか末期の肺ガンなのにタバコをやめられないなどというところが、
完璧なヒーローではなく、弱さを持ったヒーローで、そこが何とも切なさを感じてしまいます。
この映画ではカトリック的世界観が描かれていて、
神や天使、悪魔、それに天国、地獄に、自殺者は地獄に堕ちるという考え方が基になっていて
かなり宗教臭さのあるのが特徴ですが(バンパイア映画などもそうですが)、
そういう宗教的なところが却ってファンタジーものやホラーものの世界観に面白さが与えられていると言えますね。
そしてコンスタンティンが悪魔と戦うときに使う聖なるショットガンとかメリケンサックとか「ドラゴンの息」という火炎放射器とか、
こういった小道具も面白さを盛り上げていました。
さらに終盤の物語の急展開が見ごたえ充分でしたね。
とにかくこの映画、『スピード』と同じくキアヌ・リーブスのはまり役でした。
続編も作ってもらいたいところです。
あと、すべてが解決した最後のところで、
コンスタンティンがタバコではなくガムを噛むところでは、
ヘビースモーカーが禁煙に成功したというオチで、
何だかホッとした気分になりましたし、
最後の最後、長いエンドロールの後でも救われた気分になる場面がありますね。
評価 ★★★★
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