脚本⇒ ジェフリー・レディック
原案⇒ ジョージ・A・ロメロ
製作⇒ ボアズ・デヴィッドソン、ジェームズ・デューデルソン、ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、M・ダル・ウォルトン三世
製作総指揮⇒ ダニー・ディムボート、ロバート・デューデルソン、アヴィ・ラーナー、ポール・メイソン、ジョーダン・ラッシュ、トレヴァー・ショート、デヴィッド・ヴァロッド
出演者⇒ ミーナ・スヴァーリ、ヴィング・レイムス、ニック・キャノン、スターク・サンズ、マイケル・ウェルチ、アナリン・マッコード、イアン・マクニース
公開⇒ 2008年
アメリカ映画
今回紹介する映画は前回に続いてゾンビ映画で、『デイ・オブ・ザ・デッド』です。
この作品はジョージ・A・ロメロ監督作品の『死霊のえじき』(原題『Day of the Dead』)のリメイク版と銘打たれているのですが、
どこがリメイクなのか?と思えるほど、オリジナル版の片鱗もないほどかけ離れた内容になっていて、
別にリメイク版と言わなくてもいいのではと思える作品でした。
オリジナル版とは似ても似つかぬ内容で、B級映画といえばそうなんですが、
私はそれが却って面白かったですね。
まず、オリジナル版は暗い雰囲気のシリアスな内容でしたが、
このリメイク版はコミカルなところもあって、アクションシーンも派手で、
ストーリー展開もスピーディーで中だるみすることもなく、
ノンストップサバイバルアクションとして、観ていて楽しい内容でした。
そして、オリジナルではノロノロ歩いていたゾンビがこの映画では走るゾンビになっていて、
とにかく動くのが速く、超絶スピードで天井を這い回るほどの素早さで、
それがアクションシーンの面白さになってました。
また、生前の習慣やクセなどがゾンビになっても引き継がれて、
ベジタリアンだった人物がゾンビになっても肉食しないので人間を襲わないという設定になっているのも目新しい着想だと思います。
それから、リメイク版の『ドーン・オブ・ザ・デッド』にも出ていたヴィング・レイムスがこの作品にも出演してますが、
早々にゾンビになって退場してしまったのが意外でしたね。
以上、私はこのリメイク版の面白さはオリジナル版を超えていると思ってますが、
ネットで評価を調べてみると、「面白かった」「楽しかった」という高評価もあるものの、
否定的な酷評もあります。
酷評の内容としては「天井を這い回るなんて、そんなのはゾンビじゃない」とか
オリジナル版のようなシリアスさがないなどがありますが、
それはリメイク版と銘打っているのが原因じゃないかと思います。
オリジナル版のような内容を期待した人が、あまりにかけ離れた内容に幻滅して酷評しているんじゃないでしょうか。
リメイク版じゃなく、完全オリジナル作として公開していれば、
オリジナル版との違いに幻滅することもないんじゃないかと思いますね。
評価 ★★★★
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