製作・監督⇒メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シェードザック
製作総指揮⇒デビッド・O・セルズニック
脚本⇒ジェームス・クリールマン、ルース・ローズ
効果⇒ハリー・レッドモンド・Jr
製作⇒マーセル・デルガド
出演者⇒フェイ・レイ、ロバート・アームストロング
公開⇒1933年
アメリカ映画
『キング・コング』という題名の映画はこれまでいくつか作られていますが、私はこの1933年公開のオリジナル版が最も面白いと思ってます。
1930年代に、現代の最先端コンピューターグラフィックスにも劣らないストップモーションによる人形アニメで実物のような精巧さと迫力ある映像を作り上げているのには感嘆せざるを得ません。
私は子供の頃、テレビで放映していたのを見たのが最初ですが、日本の特撮でよく使われている着ぐるみの怪獣と違って、本物のような迫真性に驚いて見入っていました。
髑髏島でのキングコングと恐竜との戦い、特にティラノサウルスとの戦いが最も心に焼き付いているシーンです。
ついでに書いておきますが、1976年にリメイク版が、1986年にその続編が作られていますが、どちらもアメリカ映画としては珍しく着ぐるみのキングコングで、他に恐竜もほとんど登場してなくて(リメイク版では大ニシキヘビだけ登場)、私は面白いとは思いませんでした(興行的には大ヒットしてますが)。
そして、2005年にも最新のリメイク版が作られました。こちらは最先端
コンピューターグラフィックスによるキングコングや恐竜や巨大昆虫類が登場していて、迫真性と娯楽性も充分でしたが、しかし、やはりオリジナルを超えることはできなかったと思います。
確かにコンピューターグラフィックスによって、より本物らしく見えてはいますが、動きが不自然でした。特にキングコングの動きが速過ぎて不自然でしたし、数頭のティラノサウルスと戦う場面は、あまりにも超人(超猿?)過ぎてリアリティに欠けていました。
いくら何でもたった1頭のキングコングがティラノサウルスを3頭も相手にしてあんなに戦えるだろうかと疑ってしまいます。あれはやり過ぎです。
また、コングがヒロインを必死に守っていましたが、野生のキングコングがあそこまでして必死に人間を守るだろうかとも思ってしまいます。これも不自然に感じました。
そういう訳で、私にとっては、オリジナルのキングコング映画が最も自然で面白いと思います。
評価 ★★★★★
2005年版の動画を貼っておきます。
キングコング(1933) DVD 洋画