2014年11月20日

ブラック・レイン

監督⇒ リドリー・スコット

製作⇒ スタンリー・R・ジャッフェ、シェリー・ランシング

製作総指揮⇒ クレイグ・ボロティン、ジュリー・カーカム

脚本⇒ クレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス

撮影⇒ ヤン・デ・ボン

音楽⇒ ハンス・ジマー

主題歌⇒ グレッグ・オールマン「I'll be Holding On」

出演者⇒ マイケル・ダグラス、高倉健、松田優作、アンディ・ガルシア、ケイト・キャプショー、若山富三郎、神山繁、ガッツ石松、内田裕也、安岡力也、國村隼、小野みゆき

公開⇒ 1989年

アメリカ映画




高倉健さんの訃報を一昨日知りました。

悪性リンパ腫のため先月10日に亡くなっていたそうですが、

ついこの前まで健さんが出ているテレビCMが流されていたので突然の訃報に驚いています。



それで今回は追悼記事として健さん出演作の中で私がもっとも気に入っていたアメリカ映画『ブラック・レイン』について書きます。

この作品はアメリカ映画ですが、日本が舞台になっていて、

日本でもロケが行なわれたことで話題になってました。

特に大阪の街を『ブレードランナー』のような独特な雰囲気の映像に仕立て上げていたのが印象深かったですね。



そして日本人の俳優陣は健さん以外にも松田優作、若山富三郎、ガッツ石松、内田裕也など

豪華キャストから異色のキャストまで出てましたし、

吉本のお笑い芸人たちまで出ていて、

そういう点でも意外性のあるキャスティングでした。



内容はニューヨークの刑事(マイケル・ダグラス)と大阪の刑事(高倉健)が大阪を舞台にヤクザを追うというもので、

中でも、この作品が遺作となった松田優作の狂気じみた迫真の演技がすごかったですね。



そして、健さんの存在感も大きかったです。

特にクラブでアンディ・ガルシアと歌うシーンでは健さんの新しい魅力が見られました。



あと、外国映画でよく見られる変な日本人や変な日本文化というものがあまり出てこなくて、

まともな描写がされていたようです。



日本を舞台にして独特の雰囲気を醸しだしながら展開されている本作品、

観た後にも強く印象に残る映画でした。


高倉健さんの冥福を祈ります。



評価 ★★★★






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2014年10月05日

スペシャリスト

監督⇒ ルイス・ロッサ

製作⇒ ジェリー・ワイントローブ

脚本⇒  アレクサンドラ・セロス

音楽⇒ ジョン・バリー

主題歌⇒ グロリア・エステファン

出演⇒  シルヴェスター・スタローン、シャロン・ストーン、ジェームズ・ウッズ、エリック・ロバーツ、ロッド・スタイガー

公開⇒ 1994年

アメリカ映画



両親をマフィアに殺された女(シャロン・ストーン)と、

その女から復讐のために殺しを依頼された爆破のブロフェッショナル(シルヴェスター・スタローン)とが

巨大犯罪組織に戦いを挑むサスペンス・アクションです。




アメリカのアクション映画は銃による戦いがほとんどですが、

この映画の特徴は爆破のプロが爆薬で敵を倒してゆくというところに新味がありましたね。

それもヒロインの復讐のために極悪人を派手な爆破で吹き飛ばしてゆくところは胸のすく面白さがありました。



そして、スタローンの筋肉ムキムキさとシャロン・ストーンのセクシーさと、

その2人のラブシーンも見どころの1つでした。


クールに敵を倒してゆくスタローンのかっこ良さが全編に溢れた作品です。



評価 ★★★★





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2014年06月29日

激突!

監督⇒ スティーヴン・スピルバーグ

製作⇒ ジョージ・エクスタイン

脚本⇒ リチャード・マシスン

音楽⇒ ビリー・ゴールデンバーグ

出演⇒ デニス・ウィーバー、ジャクリーン・スコット、エディ・ファイアストーン


公開⇒ 1971年


アメリカ映画




この映画は、まだ無名時代のスピルバーグが演出した作品で、

本来はテレビ放映用に製作されたのだそうですが、

日本やヨーロッパでは劇場公開されています。



スピルバーグはこの後、『ジョーズ』の世界的大ヒットで一躍有名になりましたが、

私は『ジョーズ』よりもこの『激突!』の方が面白かったですね。



この作品はいかにも低予算映画らしく出演者も少なく、

特別すごい映像があるわけでもないのですが、

デニス・ウィーバー演じる平凡なセールスマンが車を運転中、

追い抜いた大型トレーラーから執拗に追いかけられるという恐怖を描いていて、

そのサスペンスにグイグイ引き込まれていって最後まで見てしまう面白さがありました。



特に最後まで顔を見せない大型トレーラーの運転手がミステリアスでもあり不気味でもあり、

それがサスペンスを盛り上げていましたし、

走行中後ろから迫ってくる大型トレーラーが、後の『ジョーズ』を連想させて、

巨大な生き物が襲ってくるかのような恐怖を覚えましたね。



スピルバーグ初期の作品にして、すでにその才能を感じさせる秀作だと思います。




評価 ★★★★






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2014年05月11日

乱気流 / タービュランス

監督⇒ ロバート・バトラー

製作⇒ デビッド・バルデス、マーティン・ランソホフ

出演者⇒ ローレン・ホリー、レイ・リオッタ、ヘクター・エリゾンド、レイチェル・ティコティン

公開⇒ 1997年

アメリカ映画


今回紹介する映画は、連続殺人犯を護送中の旅客機が乱気流に巻き込まれ、それを利用して逃走を図ろうとする殺人犯に主人公の客室乗務員が反撃するというサスペンスアクションです。
これも飛行中の旅客機で逃げられない密室という設定がサスペンスを盛り上げている作品でした。
殺人犯役を演じたレイ・リオッタの狂気じみた演技がよかったですね。
この映画、私は面白いと思ったんですが、ネットで映画評を見てみると不評だったらしく、主演のローレン・ホリーはゴールデンラズベリー賞で最低女優賞にノミネートされています。
確かに、地味な感じの女優で華がないという指摘は当たってはいるようです。ですが、『エイリアン』でのリプリーのような強い女ではなく弱々しい女性が凶悪犯と格闘もするというところが見どころでもあり面白いところだとは言えます。
その他にも、「見どころがない」「内容がショボイ」といった声も聞かれますが、最後に主人公が旅客機を操縦してビルに突っ込みそうになるところなどは、それなりに見応えのある映画だったと思ってます。(^_^;)

評価 ★★★








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posted by エイタロー at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンスアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月20日

暴走特急

監督⇒ ジェフ・マーフィー

製作⇒ スティーヴン・セガール、スティーブ・ペリー、アーノン・ミルチャン

脚本⇒ リチャード・ヘイテム、マット・リーヴス

出演者⇒ スティーヴン・セガール、エヴェレット・マッギル、エリック・ボゴシアン

公開⇒ 1995年

アメリカ映画


この映画は『沈黙の戦艦』の正式な続編になる作品で、スティーヴン・セガールが前作と同じく世界最強のコックという役柄で主演してます。
前作も面白かったですが、この映画も面白い作品でした。スティーヴン・セガール主演の映画では、前作と同じくらい面白い映画でした。
その面白さは前作では戦艦の中、本作では北アメリカ大陸を横断する豪華列車の中というどちらも逃げ場のない密室の中が舞台になっていて、どちらもテロリスト集団に占拠された中で主人公がどのようにして反撃していくかというところにあり、スティーヴン・セガールが武術を使って敵を倒してゆくというそのサスペンスとアクションが胸のすく面白さでした。
ただ、スティーヴン・セガール扮するコックが強すぎて面白くないと思ってる人もいるかと思います。
いくらセガールの役柄がただのコックではなく元特殊部隊の指揮官だといってもあんなに余裕で敵を倒してゆくのはいくら何でも強すぎて面白みがないという不満もあるかと思いますが、あえて言えば私はそれでいいんだと思ってます。強すぎる役柄こそスティーヴン・セガールらしさであり、それでこそ面白いんです。
つまり、テロリスト集団に占拠された中でいかにしてスーパーマンのようなセガールが反撃してゆくかというところが見どころなのであり、そこにはリアルさは不要なんです。理想的なヒーローの反撃こそがこの映画の最大の見せ場であり、見どころであるからです。
と、まあ勝手なことを書いてしまいましたが、映画にはリアルさを求められるものと理想像を求められるものとがある、というのが私の持論であり、この作品は理想像を求められる映画に属する作品だと思ってます。
だから強すぎるスティーヴン・セガールでいいんです! それでこそ面白いんです! 


評価 ★★★★★








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posted by エイタロー at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンスアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする