2016年07月08日

ゼロ・グラビティ

監督⇒ アルフォンソ・キュアロン

製作⇒ アルフォンソ・キュアロン、デヴィッド・ハイマン

製作総指揮⇒ スティーヴン・ジョーンズ

脚本⇒ アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン

音楽⇒ スティーヴン・プライス

出演者⇒ サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー

公開⇒ 2013年

アメリカ映画



長い間ご無沙汰してしまいました。1年以上ぶりの更新になります。

近頃面白いと思った映画があったので久しぶりに記事にしておきます。

今回記事にする映画は宇宙を舞台にしたSFヒューマンサスペンス作品『ゼロ・グラビティ』です。



私はSF映画というと、ユニークな形をした宇宙人や宇宙生物が出てきて派手な宇宙戦を演じる『スター・ウォーズ』とか『スターシップ・トゥルーパーズ』のような作品や、

グロテスクな形をした怪物が出てきて人間を襲ってくる『エイリアン』とか『プレデター』のような作品が好きで、

そういった奇想天外な要素のない現実味のあるSF映画には興味が湧きませんでした。



それで、今回の『ゼロ・グラビティ』も、宇宙を舞台にしたSFといっても

宇宙人や宇宙生物が出てくるわけではないので見る気はなかったんですが、

先月テレビ放映されたので一応見ておこうと思って見てみたら、

これが思わずぐいぐい作品の世界に引きこまれてしまいました。



宇宙のただ中に放り出され漂流していく主人公はどうなってしまうのかという不安感とサスペンスに目が離せなくなりましたね。

そして、広大な宇宙空間の中での孤独というものがひしひしと伝わってくる内容でした。



中でも、ジョージ・クルーニー演じるマットがサンドラ・ブロック演じるライアンを助けるため2人を繋げているロープを外して宇宙空間の深淵に遠ざかっていくところなどは何とも言えない気持ちになってしまいました。



それでも、その後、ライアンがたどり着いた宇宙船の中へマットが入ってきた時は、

「ハリウッド映画らしく、結局ハッピーエンドで終わるんだろうな」などと思って何だか安堵したんですが、

結局それは幻覚だったと分った時は再び何だか切ない気持ちになってしまいましたね。



しかし絶望的な状況を乗り越えて主人公が地球に帰還した時は喝采を送りたい気持ちになりました。

宇宙の映像もリアリティがあって真に迫る迫力がありましたね。

また、主な出演者もサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーだけというのも異彩を放つ作品でした。



ただ、Wikipediaによれば、この映画で宇宙空間での作業や行動として描かれてあることには現実的にはありえないものもあるそうですが、

あくまでも娯楽作品なので、そういう厳密なことは大目に見てもいいのではないかと思います。

この映画にはそういう現実とはそぐわないという指摘を上回るだけの感銘を得ることができたので私は許します。



評価 ★★★★







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2015年05月17日

トランスフォーマー

監督⇒ マイケル・ベイ

製作⇒ ドン・マーフィー、トム・デサント、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、イアン・ブライス

製作総指揮⇒ スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ベイ、ブライアン・ゴールドナー、マーク・ヴァーラディアン

脚本⇒  アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー

原案⇒ アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、ジョン・ロジャース

出演者⇒ シャイア・ラブーフ、タイリース・ギブソン、ジョシュ・デュアメル、アンソニー・アンダーソン、ミーガン・フォックス、レイチェル・テイラー、ジョン・タトゥーロ、ジョン・ヴォイト、ピーター・カレン、ヒューゴ・ウィーヴィング

主題歌⇒ リンキンパーク「ワット・アイヴ・ダン」

公開⇒ 2007年

アメリカ映画



しばらく更新を休んでしまいましたが、久しぶりに新しい記事を書いておきます。

今回はアメリカ映画『トランスフォーマー』です。



私は近頃まで知らなかったんですが、この映画のキャラクターや設定はもともとは日本の玩具メーカーが販売していた変形ロボットのオモチャだそうで、

それを業務提携していたアメリカの玩具メーカーがアメリカで『TRANSFORMERS』として販売したら大ヒット商品になり、

それを日本に逆輸入したものが『トランスフォーマー』シリーズなのだそうです。



そしてコミック化やアニメ化もされていたそうです。私は全く知りませんでした。

それはともかく、最新の技術で実写化されたこの映画は映像が素晴らしく、

ストーリー展開も面白かったですね。

特に車から巨大ロボットに変形するところやバトルシーンがなかなか斬新かつ迫力ある映像で見応えありました。



また、コメディ調でありながらシリアスな場面もあるところが飽きの来ない面白さでしたね。

ただ、主人公とヒロインの恋愛のところでアメリカの青春映画にありがちな過度なウキウキムードになるところが何だか鼻についてしまいました。



まあ、そういったところはあっても、全体として面白い作品でした。

この作品はシリーズ化されて今のところ4作目まで公開されてますが、

私はやはりこの第1作が最も面白かったです。


評価 ★★★★








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posted by エイタロー at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | SFアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月28日

ゲット スマート

監督⇒ ピーター・シーガル

製作⇒ アンドリュー・ラザー、チャールズ・ローヴェン、アレックス・ガートナー、マイケル・ユーイング

製作総指揮⇒ ピーター・シーガル、ブレント・オーコナー、ジミー・ミラー、デイナ・ゴールドバーグ、ブルース・バーマン

脚本⇒  トム・J・アッスル、マット・エンバー

出演者⇒ スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ、ドウェイン・ジョンソン、アラン・アーキン

公開⇒ 2008年

アメリカ映画


今回の映画紹介はスパイコメディ『ゲット スマート』。

1960年代にテレビ放映されていたという『それ行けスマート』のリメイク作だそうです。

この映画はあまり期待しないで見たんですが、意外に面白かったです。



主演のスマート役のスティーヴ・カレルのおとぼけぶりがいいですね。

まじめにやってるけどどこか抜けてる主人公に思わず笑ってしまいます。

まあ、大爆笑とまではいかないですが、クスクス笑いが随所に出てきて楽しい作品でした。



それにアン・ハサウェイがこういうコメディに出てるのも意外でしたし、

敵役のテレンス・スタンプもなつかしく、

他にも”ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンやチョイ役で出ていたビル・マーレイや

大統領役のジェームズ・カーンなど豪華キャストでした。



スパイアクションもしっかり描かれていて単なるコメディではないところも見どころでした。



評価 ★★★★






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posted by エイタロー at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | スパイコメディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月18日

最後の海底巨獣

監督⇒ アービン・S・イヤワース・ジュニア

製作⇒ ジャック・H・ハリス 、 アービン・S・イヤワース・ジュニア

脚本⇒ ダン・E・ワイズバード 、 ジーン・イヤワース

原案⇒ ジャック・H・ハリス

音楽⇒ ロナルド・スタイン

出演者⇒ ワード・ラムゼイ、クリスチナ・ハンソン、ポール・ルカザー、アラン・ロバーツ、グレッグ・マーテル

公開⇒ 1965年

アメリカ映画


この映画、子どもの頃テレビの映画劇場で見たことがあり、

その時の題名は『SF最後の海底恐竜』でした。


ストーリーは、南海の島の海底から氷漬けの2体の恐竜(ティラノサウルスとブロントサウルス)と原始人が発見され、

それらが落電によって蘇り、島が大騒ぎになるという内容でした。



この映画はB級映画と評されてますが、

確かに低予算映画らしくミニチュア人形によるストップモーション撮影の恐竜たちは造形も動きも悪く、

あのオリジナルの『キングコング』に登場した恐竜たちに比べて見劣りしてしまいますが、

それでも作品としては面白い映画でした。

ぎこちない動きの恐竜たちもそれがまた味わいになっていて、

特にティラノサウルスが車を襲うシーンや、

ティラノサウルスとブロントサウルスのバトルシーンなどは

そういうぎこちない動きながらも迫力のある場面になっていました。



そして最後のところで主人公がショベルカーでティラノサウルスと戦う場面などは、

最新兵器で戦う場面よりも迫力があり圧巻でした。



その他にも、子どもと仲良しになる原始人がコミカルで笑える場面もあり、

なかなか楽しめる内容でした。



もっと予算を使っていれば恐竜ももっとリアルに表現できていたのではないかと思えます。

しかし低予算でもそれなりによくできた映画でした。



評価 ★★★★





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posted by エイタロー at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 恐竜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月12日

アバター

監督⇒ ジェームズ・キャメロン

製作⇒ ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー、ジョシュ・マクラグレン

製作総指揮⇒ コリン・ウィルソン、レータ・カログリディス

脚本⇒ ジェームズ・キャメロン

音楽⇒ ジェームズ・ホーナー

出演者⇒ サム・ワーシントン、シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナ、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ

公開⇒ 2009年

アメリカ映画



今回は3D映像が話題となった『アバター』の感想です。

私はこういう映画は立体映像の斬新さは話題になっても内容的には大して面白くないのではないかと思っていたんですが、

見てみると、ストーリーもアクションシーンも、

登場する生物や兵器などの造形にしても惹きつけられる面白さがありましたね。



3D映像を抜きにしても素晴らしい映画だと思えました。

内容としては、西部開拓時、侵略してくる白人と先住民族のネイティブ・アメリカンが戦い、

白人の主人公が先住民側について共に侵略者と戦うという構図の宇宙版といった作りになっていて、

衛星パンドラの先住民族ナヴィの生活様態も考え方もネイティブ・アメリカンを彷彿とさせるものでした。



しかしそういったありきたりな構成になっていても、飽きのこない作りになっていました。

何と言ってもコンピューター・グラフィックスによる戦闘シーンや映像美が圧巻でした。



それと、地球人がパンドラでナヴィに接触するために使う人造生命体アバターというのも

この作品を面白くしている要素でしたね。



アクションや映像の面白さや美しさだけの映画にとどまらず、

ジェームズ・キャメロンが訴えたいことが伝わる作品でした。



評価 ★★★★







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posted by エイタロー at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | SFアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月20日

ブラック・レイン

監督⇒ リドリー・スコット

製作⇒ スタンリー・R・ジャッフェ、シェリー・ランシング

製作総指揮⇒ クレイグ・ボロティン、ジュリー・カーカム

脚本⇒ クレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス

撮影⇒ ヤン・デ・ボン

音楽⇒ ハンス・ジマー

主題歌⇒ グレッグ・オールマン「I'll be Holding On」

出演者⇒ マイケル・ダグラス、高倉健、松田優作、アンディ・ガルシア、ケイト・キャプショー、若山富三郎、神山繁、ガッツ石松、内田裕也、安岡力也、國村隼、小野みゆき

公開⇒ 1989年

アメリカ映画




高倉健さんの訃報を一昨日知りました。

悪性リンパ腫のため先月10日に亡くなっていたそうですが、

ついこの前まで健さんが出ているテレビCMが流されていたので突然の訃報に驚いています。



それで今回は追悼記事として健さん出演作の中で私がもっとも気に入っていたアメリカ映画『ブラック・レイン』について書きます。

この作品はアメリカ映画ですが、日本が舞台になっていて、

日本でもロケが行なわれたことで話題になってました。

特に大阪の街を『ブレードランナー』のような独特な雰囲気の映像に仕立て上げていたのが印象深かったですね。



そして日本人の俳優陣は健さん以外にも松田優作、若山富三郎、ガッツ石松、内田裕也など

豪華キャストから異色のキャストまで出てましたし、

吉本のお笑い芸人たちまで出ていて、

そういう点でも意外性のあるキャスティングでした。



内容はニューヨークの刑事(マイケル・ダグラス)と大阪の刑事(高倉健)が大阪を舞台にヤクザを追うというもので、

中でも、この作品が遺作となった松田優作の狂気じみた迫真の演技がすごかったですね。



そして、健さんの存在感も大きかったです。

特にクラブでアンディ・ガルシアと歌うシーンでは健さんの新しい魅力が見られました。



あと、外国映画でよく見られる変な日本人や変な日本文化というものがあまり出てこなくて、

まともな描写がされていたようです。



日本を舞台にして独特の雰囲気を醸しだしながら展開されている本作品、

観た後にも強く印象に残る映画でした。


高倉健さんの冥福を祈ります。



評価 ★★★★






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posted by エイタロー at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンスアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月17日

マックイーンの絶対の危機

監督⇒ アービン・S・イヤワース・ジュニア

製作⇒ ジャック・H・ハリス

脚本⇒  ケイト・フィリップス、セオドア・シモンソン

音楽⇒ ラルフ・カーマイケル

出演⇒  スティーブ・マックイーン、アニタ・コルシオ

公開⇒ 1958年

アメリカ映画



この映画はスティーブ・マックイーンの初主演作ですが、

あのマックイーンも無名時代にはこんなB級SF映画にも出てたんだなあと思ってしまいました。

ただ、B級映画とは言ってもそれなりに面白かったですね。



隕石に付着して地球にやってきたアメーバ状の宇宙生物が、

次々に人間を飲み込んで巨大化してゆくというストーリーにスリルがあり、

デビューして間もない頃のマックイーンがアメリカの青春映画によく出てくるような青年の役で巨大アメーバから逃げ回るというのも、

大スターとなってからのマックイーンしか知らなかった私にとって意外性のある面白さでした。



なお、この映画はテレビ放映時のタイトルは『マックィーンの人喰いアメーバの恐怖』でした。



それからこのあと、1972年に『SF人喰いアメーバーの恐怖PART 2』という続編が、

1988年には『ブロブ/宇宙からの不明物体』がリメイク版として製作されてますが、

私は第1作の本作品が最も面白かったですね。



評価 ★★★



続編の『SF人喰いアメーバーの恐怖PART 2』の動画です



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posted by エイタロー at 02:27| Comment(0) | TrackBack(0) | SFホラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月09日

ジングル・オール・ザ・ウェイ

監督⇒ ブライアン・レヴァント

製作⇒ クリス・コロンバス、マーク・ラドクリフ、マイケル・バーナサン

製作総指揮⇒ リチャード・ヴェイン

脚本⇒  ランディ・コーフィールド、ハリー・エルフォント、デボラ・カプラン

音楽⇒ デヴィッド・ニューマン

出演⇒  アーノルド・シュワルツェネッガー、シンバッド、リタ・ウィルソン、ジェイク・ロイド、フィル・ハートマン、ジェームズ・ベルーシ、フィル・モリス

公開⇒ 1996年

アメリカ映画



シュワルツェネッガー主演のコメディはいくつかありますが、

たいして面白くないものばかりで、見る前から面白くなさそうなので見てないものもあります。



ところが、この作品は違ってました。まあ、見る前はたいして期待もしてなかったんですが、

見てみると、これがなかなか面白いじゃありませんか!



まず、この作品のモチーフが、子供向け番組「パワーレンジャー」大ヒットによる人形の品切れ騒動に着想を得ている点で、

自分の子どもにクリスマスプレゼントするつもりだった人気のターボマンフィギュアが売り切れていたため、

シュワルツェネッガー扮する会社社長が必死にそれを探し求めて巻き起こすドタバタコメディになっているところが面白かったですね。



たかがおもちゃを探しまわるというストーリーをここまでふくらませてドタバタ活劇にまで仕上げてるところがなかなかの出来だと思ってしまいます。



そして最後はあり得ない展開になってハッピーエンドに収まってゆくという作りが、

見終わったあとに何だかホッとするような気持ちになって楽しめました。



ネットでこの作品の映画評を見てみると、

ラジー賞最低監督賞にノミネートされていてあまり良い評価はされてないようですが、

私は面白い映画だと思いました。



評価 ★★★★





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ラベル:コメディ 洋画
posted by エイタロー at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | コメディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月24日

ブラックホーク・ダウン

監督⇒ リドリー・スコット

製作⇒ リドリー・スコット、ジェリー・ブラッカイマー

製作総指揮⇒ サイモン・ウェスト、マイク・ステンソン、チャド・オーマン、ブランコ・ラスティグ

脚本⇒  ケン・ノーラン

音楽⇒ リサ・ジェラード、ハンス・ジマー

出演⇒  ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア、 エリック・バナ、ウィリアム・フィクトナー、サム・シェパード、オーランド・ブルーム

公開⇒ 2001年

アメリカ映画




私はあまり戦争映画は見ないんですが、

この映画には見入ってしまいました。



本作品はソマリア内戦に介入したアメリカ軍を主人公に、

撃墜された米軍ヘリの搭乗員を救出しようとする米兵とゲリラとの攻防を描いた映画ですが、

その臨場感あふれる描写にはリアルな緊迫感がありました。



余計な場面がほとんどなく、戦場での銃撃戦が続き、

襲ってくるゲリラ兵がゾンビの群れのように見えて退屈してる暇がありませんでした。

すごい映画でした。



ゲリラ兵に押され気味の主人公たちだったので、

あとの方でエリック・バナたちの特殊部隊が夜陰に乗じてゲリラ兵たちを殲滅するところでは思わず拍手するほどでした。



しかし、この戦争映画はヒーローを描いた作品ではなく、

史実を基にした超大国による介入とその失敗を描いたものであり、

戦争の悲惨さを伝える作品として受け止められる映画でした。



評価 ★★★★



 


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ラベル:洋画
posted by エイタロー at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月05日

スペシャリスト

監督⇒ ルイス・ロッサ

製作⇒ ジェリー・ワイントローブ

脚本⇒  アレクサンドラ・セロス

音楽⇒ ジョン・バリー

主題歌⇒ グロリア・エステファン

出演⇒  シルヴェスター・スタローン、シャロン・ストーン、ジェームズ・ウッズ、エリック・ロバーツ、ロッド・スタイガー

公開⇒ 1994年

アメリカ映画



両親をマフィアに殺された女(シャロン・ストーン)と、

その女から復讐のために殺しを依頼された爆破のブロフェッショナル(シルヴェスター・スタローン)とが

巨大犯罪組織に戦いを挑むサスペンス・アクションです。




アメリカのアクション映画は銃による戦いがほとんどですが、

この映画の特徴は爆破のプロが爆薬で敵を倒してゆくというところに新味がありましたね。

それもヒロインの復讐のために極悪人を派手な爆破で吹き飛ばしてゆくところは胸のすく面白さがありました。



そして、スタローンの筋肉ムキムキさとシャロン・ストーンのセクシーさと、

その2人のラブシーンも見どころの1つでした。


クールに敵を倒してゆくスタローンのかっこ良さが全編に溢れた作品です。



評価 ★★★★





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2014年09月21日

ニューヨーク1997

監督⇒ ジョン・カーペンター

製作⇒ デブラ・ヒル、ラリー・J・フランコ

脚本⇒  ジョン・カーペンター、ニック・キャッスル

音楽⇒ ジョン・カーペンター、アラン・ハワース

特殊効果撮影監督⇒ ジェームズ・キャメロン、デニス・スコタク

出演⇒  カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アーネスト・ボーグナイン、ドナルド・プレザンス、アイザック・ヘイズ、ハリー・ディーン・スタントン、オックス・ベーカー


公開⇒ 1981年


アメリカ映画




ジョン・カーペンターの監督作というとホラー映画やSF映画が多く、

私も昔『ハロウィン』や『ザ・フォッグ』などをテレビの洋画劇場で見てましたが、

特に面白いとまでは思ってませんでした。

それが、この作品を見たらその面白さにすっかり惹きつけられたものです。



時代は近未来(1997年)、アメリカ政府は犯罪者増加のため、

マンハッタン島を島ごと巨大な監獄にして終身刑の重犯罪者ばかりを集め、

定期的に食料を配給する以外は全て所内の囚人に自治を委ねているという設定の発想がいかにも面白そうですね。



そして、テロリストによってそこへ大統領専用機が墜落させられ、

大統領は脱出するも囚人たちに見つかって人質にとられ、

囚人たちは全囚人の開放を要求してくる。

国家側は大統領救出のために、凄腕の犯罪者スネーク・プリスキンをマンハッタンへ潜入させる…

という筋立てですがこれが面白かったですね。



また、出演者もそうそうたる顔ぶれでしたね。主演でスネーク・プリスキン役のカート・ラッセルは

子役の頃から活躍していたそうですが当時はまだ無名に近い俳優で、

この作品で知名度が上がったようです。



それ以外にもマカロニ・ウエスタンで有名だったリー・ヴァン・クリーフが警察本部長役で渋い演技を見せてましたし、

同じカーペンター監督の『ハロウィン』などにも出ていたドナルド・プレザンスが大統領役で出てました。



また、『エイリアン』に出演していたハリー・ディーン・スタントンも出てましたし、

アーネスト・ボーグナインがスネークを助けるタクシー運転手役で出てましたね。



あと、異色なところでは、あの「黒いジャガーのテーマ」を大ヒットさせたソウルミュージックの大御所アイザック・ヘイズが

ギャングのボス役で、本物のプロレスラーだったオックス・ベーカーが、

スネークと殺人ゲームで対戦するレスラー役で出てましたね。



何と言ってもスネーク役のカート・ラッセルがかっこいいです。

ボサボサの長髪に無精髭に黒眼帯、そして無骨な表情を浮かべて必要以外のことは喋らないというキャラクターが決まってました。



そのスネークは頚動脈に24時間後に爆発する小型爆弾を注入されてしまい、

大統領を救出して戻ってこなければ命がないというストーリーも緊迫感を高めていてスリリングな面白さでした。



他のブログの映画評でも書かれてあるようにいかにも低予算による安っぽい感じの作りですが、

中身が面白いから許せます。


1996年に続編の『エスケープ・フロム・L.A』が公開されてますが、

この第1作の面白さにはかないませんでした。



評価 ★★★★







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2014年08月24日

ハウリング

監督⇒ ジョー・ダンテ

製作⇒ マイケル・フィネル、ジャック・コンラッド

製作総指揮⇒ ダニエル・H・ブラット、スティーヴン・A・レイン

脚本⇒  ジョン・セイルズ、テレンス・H・ウィンクルス

音楽⇒ ピノ・ドナッジオ

出演⇒  ディー・ウォレス、パトリック・マクニー、デニス・デューガン、クリストファー・ストーン、ベリンダ・バラスキー


公開⇒ 1981年


アメリカ映画



狼男あるいは狼人間の映画は古くからいくつも作られてますが、

最も面白いのが本作ではないでしょうか。


この映画の最大の見どころは何と言っても狼に変身するシーンです。

それ以前の映画では、オーバーラップ技法によって狼に変身するシーンを演出してましたが、

この映画では人間の顔が歪み狼のように口先が伸びていく様子を時間を掛けて特殊技術で見せていました。



あの変身シーンはインパクトありましたね。

今ならコンピューターグラフィックスでどんな変身シーンでも作れますが、

まだCGがなかった当時、役者のメイクと機械操作のダミーであんなリアルな変身シーンを表現していたのですからすごい技術だと思いますし、

かえってCGよりもリアルさがありましたね。



もちろん、恐怖を盛り上げてゆくサスペンスも見事でした。

それまでの変身シーンのイメージを変えた革新的な映画でした。


評価 ★★★★






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ラベル:ホラー 洋画
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2014年08月14日

ジュマンジ

監督⇒ ジョー・ジョンストン

製作⇒ スコット・クルーフ、ウィリアム・タイトラー

製作総指揮⇒ テッド・フィールド、ラリー・J・フランコ

脚本⇒ ジョナサン・ヘンズリー、グレッグ・テイラー

音楽⇒ ジェームズ・ホーナー

出演⇒ ロビン・ウィリアムズ、ジョナサン・ハイド、キルスティン・ダンスト、ブラッドリー・ピアース、ボニー・ハント


公開⇒ 1995年


アメリカ映画




つい先日、アメリカの俳優ロビン・ウィリアムズ氏の訃報を知りました。自殺だったとは衝撃でした。

うつ病を患っていたそうで、それが原因のようです。

しかし、さまざまな映画で活躍しアカデミー助演男優賞も受賞して、

俳優として成功の人生だったのに「なぜ?」という思いが残りますが、

頂点を極めた人はそれはそれで悩みもあるのでしょう。




それで、今回はその追悼としてロビン・ウィリアムズ主演の映画で私が最も気に入っていた『ジュマンジ』について書いておきます。

「ジュマンジ」というのは不思議な現象を起こすスゴロクに似たゲームで、

屋根裏部屋でそのゲームを発見した子どもたちがそれで遊んでいると、

サイコロを振った結果が現実に生じるという不思議な現象が起き、

その結果として猛獣や像などの野生動物が現われて走り回るなどの騒動が起きるという内容で、

ファンタジーの面白さが楽しめる作品でした。




最大の見どころがコンピューターグラフィックスやアニマトロニクスという動物のロボットなど、

特撮を駆使した映像で、よくできた映像だったと思ってます。



もちろん、映像だけでなく話の筋もよくできていて面白い内容でしたね。

この映画でも主演のロビン・ウィリアムズがユーモラスな演技で楽しませてくれました。

ロビン・ウィリアムズ氏の冥福を祈ります。




評価 ★★★★








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2014年08月05日

ミスター・ノーボディ

監督⇒ トニーノ・ヴァレリ

製作⇒ クラウディオ・マンシーニ

原案⇒ セルジオ・レオーネ、フルヴィオ・モルセラ、エルネスト・ガスタルディ

脚本⇒ エルネスト・ガスタルディ

音楽⇒ エンニオ・モリコーネ

出演⇒ テレンス・ヒル、ヘンリー・フォンダ、レオ・ゴードン、ピエロ・ルッリ、ジャン・マルタン、ジェフリー・ルイス、R・G・アームストロング



公開⇒ 1973年



イタリア/フランス/西ドイツ映画




マカロニウエスタン後期の作品『ミスター・ノーボディ』。

何とセルジオ・レオーネが原案者の1人だそうで、

見てみると、これがなかなか面白かったですね。



内容はコメディ調で、主演のテレンス・ヒルがフランコ・ネロ似のニヒルさとは打って変わった飄々とした役柄を演じてました。

私は見てませんが、この作以前にも『風来坊』という同じく

マカロニウエスタン作品でも同じような役柄で人気があったそうなので、

こういうコメディ調も似合ってるようですね。



それとハリウッドの大物俳優ヘンリー・フォンダが伝説の凄腕ガンマン役で出てました。

マカロニウエスタンにはこれで2回めの出演になります。



前回は極悪人役でしたが、この作品では悪を倒す方で出てました。

随所に笑える場面があり、テレンス・ヒルが敵と戦うところも実にアイデア満載のギャグが効いていて楽しめました。



しかし、コメディ調ではあっても西部劇としての筋立ては本格的で、

ヘンリー・フォンダが1人で150人の強盗団と対決する場面は圧巻でしたね。



衰退期のマカロニウエスタンですが、

セルジオ・レオーネ最後のマカロニ・ウエスタンとも言われる、

コメディ路線で成功した名作です。




評価 ★★★★




英語版




イタリア語版


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posted by エイタロー at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 西部劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月26日

スモール・ソルジャーズ

監督⇒ ジョー・ダンテ

製作⇒ マイケル・フィネス、コリン・ウィルソン

脚本⇒ ギャヴィン・スコット、アダム・リフキン、テッド・エリオット、テリー・ロッシオ

製作総指揮⇒ ウォルター・パークス

音楽⇒ ジェリー・ゴールドスミス

出演⇒ グレゴリー・スミス、キルスティン・ダンスト、トミー・リー・ジョーンズ(声)、ブルース・ダーン(声)、ジョージ・ケネディ(声)、アーネスト・ボーグナイン(声)


公開⇒ 1998年


アメリカ映画




今回は『スモール・ソルジャーズ』。興行的にはあまり振るわなかったそうですが、

私はこの映画好きでした。なかなか面白かったです。




玩具メーカーが正義の味方「コマンドー・エリート」という正義の兵隊と、

心優しいが、社長の一声で悪役扱いされてしまった「ゴーゴナイト」というモンスターのフィギュアを発売したんですが、

そのフィギュアには誤って軍事用チップが埋め込まれていて、

自由に動き回り、人とも会話ができるという高機能人形であったという設定が面白い発想ですね。




それで「コマンドー・エリート」の方は「ゴーゴナイト」殲滅をプログラムされているため戦いを起こし、

邪魔をする人間も襲撃していったことで人間とゴーゴナイト対コマンドーエリートの戦いとなっていくんですが、

このフィギュアたちはコンピューターグラフィックスでできていて、

その動きがなかなか面白かったですね。




人間対人間だと大して面白くないシーンでも、

CGの人形ならではのコミカルな動きが楽しかったです。




それにもともと正義の味方として作られているコマンドー・エリートが悪役になり、

もともと悪役だったモンスターの方が善玉役になっているところも逆転の面白さがありましたね。




それから、コマンドー・エリートのリーダー格チップ・ハザードの声はトミー・リー・ジョーンズが担当していたそうですが、

イメージからするとアーノルド・シュワルツェネッガーの方がイメージに合ってるとは思いますがね。



また、それ以外でも大物俳優が声の出演をしていたのも意外でした。



大ヒットした『トイ・ストーリー』と比較される本作ですが、

私は『トイ・ストーリー』よりもこの映画の方が面白かったですね。

私としては続編を出してもらいたいくらいですが、

興行成績が振るわなかったため、それは無理なようで、残念です。





評価 ★★★★






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2014年07月20日

西部悪人伝

監督⇒ フランク・クレイマー

製作⇒ アルベルト・グリマルディ

脚本⇒ フランク・クレイマー、レナート・イッツォ

音楽⇒ マルチェロ・ジョンビーニ

出演⇒ リー・ヴァン・クリーフ、ウィリアム・バーガー、フランコ・レッセル、リンダ・ヴェラス、ペドロ・サンチェス、ジャンニ・リッツォ、アントニオ・グラドーリ



公開⇒ 1970年



イタリア/スペイン映画




久々にマカロニウエスタンのお気に入りを書いておきます。

リー・ヴァン・クリーフ主演の『西部悪人伝』。

この映画でもリー・ヴァン・クリーフが黒尽くめのスーツで決めていて、

クールさと渋さがよかったですね。



そして“西部の007”とでも呼ぶべきアクション・ヒーローとして描かれていて、

”007”に出てくるような 銃身交換式ライフルやグリップからも撃てる7連発デリンジャー、

それに楽器に仕込まれたバンジョー銃など、

秘密兵器のような奇想天外なアイデア満載の銃が出てきて面白かったですね。



しかも、ヒーローといっても勧善懲悪の正義の味方ではないダークヒーローぶりも面白さの要因になってましたし、

脇役も個性的な人物が登場して派手なアクションを展開し、

ストーリーもひねりが効いていて娯楽作として楽しめました。



マカロニウエスタン全盛期を過ぎた末期の作品ですが、

アイデアで勝負したマカロニウエスタンらしい作品でした。




評価 ★★★★
 
 




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posted by エイタロー at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 西部劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月10日

プレデター

監督⇒ ジョン・マクティアナン

製作⇒ ローレンス・ゴードン、ジョエル・シルバー、ジョン・デイヴィス

脚本⇒ ジム・トーマス、ジョン・トーマス

音楽⇒ アラン・シルヴェストリ

出演⇒ アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、エルピディア・カリーロ、ビル・デューク、ジェシー・ベンチュラ、ケヴィン・ピーター・ホール



公開⇒ 1987年



アメリカ映画




今回はシュワルツェネッガー主演のSF映画を紹介します。

実はこの映画を最初見た時はそれほど特別面白いとは思えなかったんですが、

テレビの洋画劇場で何回か見ていくうちにだんだん面白いと思うようになりました。



始め見た時それほど面白いと思えなかったのは、

異星人の造形がカッパのようでイマイチだなと思ったからで、

私としては、『エイリアン』に出てくるクリーチャーのような姿を期待してたのに期待外れだったからなんですが、

回を重ねて見ていくうちにサスペンスあふれるそのストーリー展開に面白いと思えるようになったんです。



まず導入部分はシュワルツェネッガー達の特殊部隊対ゲリラの戦いだったのが、

途中から異星人が割り込んでくるような形で、

その異星人との戦いになるというのが意外性のある凝った展開だと思えました。



このストーリー展開は、続編の『プレデター2』でも踏襲されていて、

麻薬シンジケート間や警官対麻薬組織の抗争に異星人が割り込んでくるような形から警官対異星人との戦いになっていってますし、

『フロム・ダスク・ティル・ドーン3』でも同じような手法が取られてましたね。



さて、本作の見どころは、忍者のようになかなか姿を表わさない異星人に、

特殊部隊の隊員が1人また1人と殺されてゆく展開がサスペンスにあふれていて面白かったですね。



そしてそれがクライマックスに達するのがシュワルツェネッガーが1人で異星人と戦うところで、

最先端の武器が役に立たず最後は素手で戦う場面がよかったですね。



いつもはスーパーヒーローで難なく敵を倒してゆくシュワルツェネッガーが、

この映画では異星人にたじたじとなって戦う場面がリアリティがあってよかったと思います。



この映画はシリーズ化されて続編が先ほど書いた『プレデター2』と『プレデターズ』と作られ、

『エイリアン』シリーズとのクロスオーバー作品で『エイリアンVSプレデター』や『AVP2 エイリアンズVSプレデター』が作られてますが、

私はこの第1作が最も面白かったですね。




評価 ★★★★







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2014年06月29日

激突!

監督⇒ スティーヴン・スピルバーグ

製作⇒ ジョージ・エクスタイン

脚本⇒ リチャード・マシスン

音楽⇒ ビリー・ゴールデンバーグ

出演⇒ デニス・ウィーバー、ジャクリーン・スコット、エディ・ファイアストーン


公開⇒ 1971年


アメリカ映画




この映画は、まだ無名時代のスピルバーグが演出した作品で、

本来はテレビ放映用に製作されたのだそうですが、

日本やヨーロッパでは劇場公開されています。



スピルバーグはこの後、『ジョーズ』の世界的大ヒットで一躍有名になりましたが、

私は『ジョーズ』よりもこの『激突!』の方が面白かったですね。



この作品はいかにも低予算映画らしく出演者も少なく、

特別すごい映像があるわけでもないのですが、

デニス・ウィーバー演じる平凡なセールスマンが車を運転中、

追い抜いた大型トレーラーから執拗に追いかけられるという恐怖を描いていて、

そのサスペンスにグイグイ引き込まれていって最後まで見てしまう面白さがありました。



特に最後まで顔を見せない大型トレーラーの運転手がミステリアスでもあり不気味でもあり、

それがサスペンスを盛り上げていましたし、

走行中後ろから迫ってくる大型トレーラーが、後の『ジョーズ』を連想させて、

巨大な生き物が襲ってくるかのような恐怖を覚えましたね。



スピルバーグ初期の作品にして、すでにその才能を感じさせる秀作だと思います。




評価 ★★★★






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posted by エイタロー at 18:37| Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンスアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月24日

ターミネーター

監督⇒ ジェームズ・キャメロン

製作⇒ ゲイル・アン・ハード

製作総指揮⇒ ジョン・デイリー、デレク・ギブソン

脚本⇒ ジェームズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハード

特殊撮影⇒ スタン・ウィンストン

出演⇒  アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン、ポール・ウィンフィールド、ランス・ヘンリクセン、アール・ボーエン



公開⇒ 1984年



アメリカ映画





監督のジェームズ・キャメロンと主演のシュワルツェネッガーを一躍有名にしたのがこの映画ですが、

実は私は最初この映画を見た時はまあまあ面白いけど特別面白いというほどでもないなと思ってたんですが、

テレビの洋画劇場で何度か見ていくうちにだんだんと面白くなっていき、

今では好きな映画の1つとなっています。



まず殺人ロボット役のシュワルツェネッガーがいいですね。

数少ない悪役の中でも感情のない機械の役どころが似合ってましたね。

それと、準主役マイケル・ビーンの哀愁漂う演技もよかったですね。



それから、物語の中での笑える場面も面白く、

警察署窓口でシュワルツェネッガーが後に有名になるセリフ「また来る(I'll be back)」と言っていったん出ていき、

車で突っ込んでくるところなどは笑えましたね。



そしてもちろん、この作品の最大の見どころはシュワルツェネッガー演じる未来から送り込まれたアンドロイドが標的のサラ・コナーをどこまでも追いかけてくる場面で、

最後のところで爆発によって終わったと思ってたら、

炎上している中からロボットの骨格だけで現われて、

標的を執拗に追いつめてゆくところが意外性があって面白かったですね。



あの人工皮膚が焼けはがれて骨格だけになったロボットもストップモーションアニメでよくできていました。

なお、この作品はシリーズ化されてその後も何作か作られてますが、

脚本を書いたジェームズ・キャメロンは2作で終わらせるつもりだったそうですが、

私はこのシリーズではこの1作目が最も面白いと思ってるので、

この1作だけで充分だと思ってます。




評価 ★★★★





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posted by エイタロー at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | SFアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月16日

恐竜グワンジ

監督⇒ ジェームズ・オコノリー

製作⇒ チャールズ・H・シニア

共同製作⇒ レイ・ハリーハウゼン

原案⇒ ウィリス・H・オブライエン

脚本⇒ ウィリアム・バスト

特殊効果⇒ レイ・ハリーハウゼン

出演⇒  ジェームズ・フランシスカス、ギラ・ゴラン、リチャード・カールソン


公開⇒ 1969年


アメリカ映画




今回はオリジナル版の『キングコング』や『恐竜100万年』の次に私が好きな恐竜映画・怪獣映画の紹介です。

『キングコング』では巨大ゴリラが主役で、肉食恐竜ティラノサウルスが敵役でしたが、

本作品ではティラノサウルス(たぶんそうだと思います)が主役です。



私も恐竜の中ではティラノサウルスが1番好きなので、この映画には思い入れも大きかったですね。

作品の設定としては恐竜映画と西部劇を合わせた内容で、

西部劇に恐竜が現れるという意外な面白さを感じました。



ただ、ストーリーとしては『キングコング』の焼き直しのような話の筋なのでそれほど新鮮な感じはしませんでしたが、

しかし、何と言ってもレイ・ハリーハウゼンによる恐竜がやっぱりすごかったですね!

敢えて何度も何度も書きますが、まだコンピューターグラフィックスのなかった時代に、

人形を使ったコマ撮りによるダイナメーション方式撮影が素晴らしかったです!



恐竜たちの造形と動きは今のCG映像にもヒケを取りませんし、

それだけでストーリーの面白さはもはやどうでもいいくらいです(^^)



特に恐竜たちの戦いの場面や、カウボーイたちが投げ縄でティラノサウルスを生け捕りにする場面などは合成映像が素晴らしかったです。



そして、ラストでティラノサウルスが街中で暴れ回ったあげくに大聖堂内で焼け死ぬシーンは見応えがありました。



B級映画として評され、またハリーハウゼンの作品の中でも評価が低いという本作品ですが、

私にとっては素晴らしい映画でした。




評価 ★★★★





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posted by エイタロー at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 恐竜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする