監督⇒ 黒澤明
製作⇒ 本木荘二郎
脚本⇒ 黒澤明、橋本忍、小国英雄
音楽⇒ 早坂文雄
出演⇒ 三船敏郎、志村喬、加東大介、木村功、千秋実、宮口精二、稲葉義男、土屋嘉男、高木新平
公開⇒ 1954年
日本映画
日本映画として最も有名な映画と言っても過言ではなく、
黒澤作品としても最高傑作との声が高いのが『七人の侍』です。
アメリカでも『荒野の七人』シリーズとしてリメイクされており、
海外からの評価も高く、スピルバーグやフランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカスなど海外の著名な映画監督も影響を受けているそうですが、確かに見応えのある映画でしたね。
私としては黒澤作品の中では『用心棒』の方が面白かったのですが、
それでもこの『七人の侍』もその重厚さ、リアルさにおいて素晴らしい作品でした。
後半での七人の侍と農民たちが野武士の一団と戦う場面では、
それまでの時代劇の歌舞伎の影響を受けた様式化されたチャンバラではなく、
リアルな殺陣によってより現実感が伝わり圧巻の戦闘シーンとなっていました。
しかもこの映画の魅力はそれだけではなく、
前半の、農民が盗賊化した野武士を撃退するために侍たちを雇い、
戦いに備える場面でも、雇われた侍たちと農民たちの個性や人間模様が丹念に描かれていて、
そこから野武士の一団との戦いへと徐々に雰囲気を盛り上げていくところも見応えがあり、
面白かったですね。
まあ、カッコよさから言えばリメイク版の『荒野の七人』のガンマンたちの方がカッコいいですが、
このオリジナルの方が圧倒的な重厚さとリアルさがあり、
3時間45分という長い上映時間でも飽きの来ない面白さでした。
評価 ★★★★
『七人の侍』のBlu-rayはこちら
2014年06月08日
2014年05月26日
タイタンの戦い
監督⇒ デズモンド・デイヴィス
製作⇒ チャールズ・H・シニア、レイ・ハリーハウゼン
脚本⇒ ビバーリー・クロス
出演⇒ ハリー・ハムリン、ジュディ・バウカー、ローレンス・オリビエ、クレア・ブルーム、バージェス・メレディス、マギー・スミス、ウルスラ・アンドレス
公開⇒ 1981年
アメリカ映画
この映画は特殊撮影の巨匠レイ・ハリーハウゼンの最後の作品だそうで、『アルゴ探検隊の大冒険』の続編として企画されていたもので、同じくギリシャ神話が基になっています。
この映画の面白さは、もちろんハリーハウゼンの人形アニメを使ったストップモーションあるいはゴーモーションによるダイナメーション方式撮影にあります。
いつも同じことを書きますが、そのリアルな造形と動きはコンピューターグラフィックスにもひけをとらない素晴らしさで、特に大サソリや海の巨大怪物クラーケン、双頭犬ディオスキロスなどの怪物がリアルで迫力がありましたね。
また、機械仕掛けのフクロウがコミカルで楽しめました。
なお、この映画は2010年にリメイクされていて、怪物などは最新のコンピューターグラフィックスで描かれており、それなりに面白かったんですが、私はオリジナルの本作品の方がより優れて面白い映画だと思ってます。
評価 ★★★★
タイタンの戦い (1981年製作版) <ついに来たぜ!ワーナーのブルーレイ2,500円!> 【Blu-ray】
製作⇒ チャールズ・H・シニア、レイ・ハリーハウゼン
脚本⇒ ビバーリー・クロス
出演⇒ ハリー・ハムリン、ジュディ・バウカー、ローレンス・オリビエ、クレア・ブルーム、バージェス・メレディス、マギー・スミス、ウルスラ・アンドレス
公開⇒ 1981年
アメリカ映画
この映画は特殊撮影の巨匠レイ・ハリーハウゼンの最後の作品だそうで、『アルゴ探検隊の大冒険』の続編として企画されていたもので、同じくギリシャ神話が基になっています。
この映画の面白さは、もちろんハリーハウゼンの人形アニメを使ったストップモーションあるいはゴーモーションによるダイナメーション方式撮影にあります。
いつも同じことを書きますが、そのリアルな造形と動きはコンピューターグラフィックスにもひけをとらない素晴らしさで、特に大サソリや海の巨大怪物クラーケン、双頭犬ディオスキロスなどの怪物がリアルで迫力がありましたね。
また、機械仕掛けのフクロウがコミカルで楽しめました。
なお、この映画は2010年にリメイクされていて、怪物などは最新のコンピューターグラフィックスで描かれており、それなりに面白かったんですが、私はオリジナルの本作品の方がより優れて面白い映画だと思ってます。
評価 ★★★★
タイタンの戦い (1981年製作版) <ついに来たぜ!ワーナーのブルーレイ2,500円!> 【Blu-ray】
2014年05月17日
ジャッジ・ドレッド
監督⇒ ダニー・キャノン
製作⇒ チャールズ・M・リピンコット、ボー・E・L・マークス
脚本⇒ ウィリアム・ウィッシャー、スティーヴン・E・デ・スーザ
出演者⇒ シルヴェスター・スタローン、アーマンド・アサンテ、ダイアン・レイン、マックス・フォン・シドー、ユルゲン・プロホノフ
公開⇒ 1995年
アメリカ映画
本作品はシルヴェスター・スタローンのSF映画主演第2作になります。
核戦争後、秩序が乱れて犯罪都市と化した未来社会で、秩序を立て直し法を守らせ犯罪者を裁くために、究極の法システムとして結成されたエリート集団「ジャッジ」。その集団の頂点に立つのがスタローン演じるジャッジ・ドレッドです。
この映画の見どころは、アクションシーンはもちろん、逮捕した犯罪者をその場で裁判・判決・刑執行を行える権限を持っているジャッジ達が凶悪犯罪者をその場で射殺してしまうなど、荒っぽい内容ではあっても悪を粉砕する胸のすくようなシーンにあります。また、ジャッジ達が使う未来のハイテク武器や乗り物もSF映画の面白さの1つですね。
そしてジャッジ・ドレッドが陰謀に巻き込まれ無実の罪で囚われてしまい、そこから脱出して陰謀の首謀者を倒すというストーリーも楽しめる内容であり、私はそれなりに面白い作品だと思っていたのですが、ネットで調べてみると、あいにくと不評だったようで、興行的にも失敗していて、続編を作る予定だったのが中止されたのだそうです。
確かに、前作の『デモリションマン』に比べるとインパクトに欠ける面があり、敵役のアーマンド・アサンテのキャラクターもいまいちで、ウェズリー・スナイプスのようなもっと個性的な悪役のキャラが欲しかったですね。作品の設定は面白い要素があるのに、それを充分に活かしきれなかったのが残念でした。
ところで、私は全く知らなかったんですが、この映画は2012年にイギリスでリブート作品として再映画化されているそうです。出演者は95年版とは全員違う顔ぶれになってますね。私は観てないので何とも言えませんが、評価はいいようです。
評価 ★★★★
ジャッジ・ドレッド(Blu-ray)
製作⇒ チャールズ・M・リピンコット、ボー・E・L・マークス
脚本⇒ ウィリアム・ウィッシャー、スティーヴン・E・デ・スーザ
出演者⇒ シルヴェスター・スタローン、アーマンド・アサンテ、ダイアン・レイン、マックス・フォン・シドー、ユルゲン・プロホノフ
公開⇒ 1995年
アメリカ映画
本作品はシルヴェスター・スタローンのSF映画主演第2作になります。
核戦争後、秩序が乱れて犯罪都市と化した未来社会で、秩序を立て直し法を守らせ犯罪者を裁くために、究極の法システムとして結成されたエリート集団「ジャッジ」。その集団の頂点に立つのがスタローン演じるジャッジ・ドレッドです。
この映画の見どころは、アクションシーンはもちろん、逮捕した犯罪者をその場で裁判・判決・刑執行を行える権限を持っているジャッジ達が凶悪犯罪者をその場で射殺してしまうなど、荒っぽい内容ではあっても悪を粉砕する胸のすくようなシーンにあります。また、ジャッジ達が使う未来のハイテク武器や乗り物もSF映画の面白さの1つですね。
そしてジャッジ・ドレッドが陰謀に巻き込まれ無実の罪で囚われてしまい、そこから脱出して陰謀の首謀者を倒すというストーリーも楽しめる内容であり、私はそれなりに面白い作品だと思っていたのですが、ネットで調べてみると、あいにくと不評だったようで、興行的にも失敗していて、続編を作る予定だったのが中止されたのだそうです。
確かに、前作の『デモリションマン』に比べるとインパクトに欠ける面があり、敵役のアーマンド・アサンテのキャラクターもいまいちで、ウェズリー・スナイプスのようなもっと個性的な悪役のキャラが欲しかったですね。作品の設定は面白い要素があるのに、それを充分に活かしきれなかったのが残念でした。
ところで、私は全く知らなかったんですが、この映画は2012年にイギリスでリブート作品として再映画化されているそうです。出演者は95年版とは全員違う顔ぶれになってますね。私は観てないので何とも言えませんが、評価はいいようです。
評価 ★★★★
ジャッジ・ドレッド(Blu-ray)
2014年05月11日
乱気流 / タービュランス
監督⇒ ロバート・バトラー
製作⇒ デビッド・バルデス、マーティン・ランソホフ
出演者⇒ ローレン・ホリー、レイ・リオッタ、ヘクター・エリゾンド、レイチェル・ティコティン
公開⇒ 1997年
アメリカ映画
今回紹介する映画は、連続殺人犯を護送中の旅客機が乱気流に巻き込まれ、それを利用して逃走を図ろうとする殺人犯に主人公の客室乗務員が反撃するというサスペンスアクションです。
これも飛行中の旅客機で逃げられない密室という設定がサスペンスを盛り上げている作品でした。
殺人犯役を演じたレイ・リオッタの狂気じみた演技がよかったですね。
この映画、私は面白いと思ったんですが、ネットで映画評を見てみると不評だったらしく、主演のローレン・ホリーはゴールデンラズベリー賞で最低女優賞にノミネートされています。
確かに、地味な感じの女優で華がないという指摘は当たってはいるようです。ですが、『エイリアン』でのリプリーのような強い女ではなく弱々しい女性が凶悪犯と格闘もするというところが見どころでもあり面白いところだとは言えます。
その他にも、「見どころがない」「内容がショボイ」といった声も聞かれますが、最後に主人公が旅客機を操縦してビルに突っ込みそうになるところなどは、それなりに見応えのある映画だったと思ってます。(^_^;)
評価 ★★★
乱気流 タービュランス【DVD】【中古】
製作⇒ デビッド・バルデス、マーティン・ランソホフ
出演者⇒ ローレン・ホリー、レイ・リオッタ、ヘクター・エリゾンド、レイチェル・ティコティン
公開⇒ 1997年
アメリカ映画
今回紹介する映画は、連続殺人犯を護送中の旅客機が乱気流に巻き込まれ、それを利用して逃走を図ろうとする殺人犯に主人公の客室乗務員が反撃するというサスペンスアクションです。
これも飛行中の旅客機で逃げられない密室という設定がサスペンスを盛り上げている作品でした。
殺人犯役を演じたレイ・リオッタの狂気じみた演技がよかったですね。
この映画、私は面白いと思ったんですが、ネットで映画評を見てみると不評だったらしく、主演のローレン・ホリーはゴールデンラズベリー賞で最低女優賞にノミネートされています。
確かに、地味な感じの女優で華がないという指摘は当たってはいるようです。ですが、『エイリアン』でのリプリーのような強い女ではなく弱々しい女性が凶悪犯と格闘もするというところが見どころでもあり面白いところだとは言えます。
その他にも、「見どころがない」「内容がショボイ」といった声も聞かれますが、最後に主人公が旅客機を操縦してビルに突っ込みそうになるところなどは、それなりに見応えのある映画だったと思ってます。(^_^;)
評価 ★★★
乱気流 タービュランス【DVD】【中古】
2014年05月03日
怒りの荒野
監督⇒ トニーノ・ヴァレリ
脚本⇒ エルネスト・ガスタルディ
音楽⇒ リズ・オルトラーニ
出演者⇒ ジュリアーノ・ジェンマ、リー・ヴァン・クリーフ
公開⇒ 1967年
イタリア映画
久しぶりにお気に入りマカロニウエスタンを紹介します。
この映画では何と! マカロニウエスタンの2大スター、ジュリアーノ・ジェンマとリー・ヴァン・クリーフが初共演してW主演しています!
簡単に言えば、ジュリアーノ・ジェンマが正義の側でリー・ヴァン・クリーフが悪役となるわけですが、そんな単純なストーリーではなく、娼婦の子として住民から蔑まれていたジェンマ扮するスコットが、クリーフ演じる流れ者の凄腕ガンマンであるタルビーにあこがれて弟子入りし、ガンマンとしての腕を磨いてゆき、タルビーの片腕として活躍するようになりますが、やがてタルビーの横暴さに不信感を抱くようになり、恩人を射殺されたことでついに怒りを爆発させ、師弟が対決するというストーリーになっています。
見どころとしては、まず何と言っても、リー・ヴァン・クリーフの存在感が大きいですね。あの渋い演技が素晴らしいです。殺し屋と馬上決闘する場面も素晴らしかったです。
そして、いつもは明るく朗らかに爽やかなヒーローとしての役柄を演じているジェンマが、ここではそれらを抑制し、虐げられたことへの怨念、そこから這い上がろうとする執念を表現していました。
この映画で特徴的だったのが、タルビーがスコットに教える「ガンマン十戒」でしたね。
そして、クライマックスで師弟が対決する時、スコットが教えられたとおり「ガンマン十戒」の一つ一つを実践しながら刺客を倒してゆき最後にタルビーを射殺するところはなかなかうまい作りだと感心しました。
ジュリアーノ・ジェンマとリー・ヴァン・クリーフという2大スターの個性がぶつかり合う人間ドラマとして見応えのある作品でした。
評価 ★★★★
怒りの荒野[HDリマスター スペシャル・エディション] Blu-ray(Blu-ray)
脚本⇒ エルネスト・ガスタルディ
音楽⇒ リズ・オルトラーニ
出演者⇒ ジュリアーノ・ジェンマ、リー・ヴァン・クリーフ
公開⇒ 1967年
イタリア映画
久しぶりにお気に入りマカロニウエスタンを紹介します。
この映画では何と! マカロニウエスタンの2大スター、ジュリアーノ・ジェンマとリー・ヴァン・クリーフが初共演してW主演しています!
簡単に言えば、ジュリアーノ・ジェンマが正義の側でリー・ヴァン・クリーフが悪役となるわけですが、そんな単純なストーリーではなく、娼婦の子として住民から蔑まれていたジェンマ扮するスコットが、クリーフ演じる流れ者の凄腕ガンマンであるタルビーにあこがれて弟子入りし、ガンマンとしての腕を磨いてゆき、タルビーの片腕として活躍するようになりますが、やがてタルビーの横暴さに不信感を抱くようになり、恩人を射殺されたことでついに怒りを爆発させ、師弟が対決するというストーリーになっています。
見どころとしては、まず何と言っても、リー・ヴァン・クリーフの存在感が大きいですね。あの渋い演技が素晴らしいです。殺し屋と馬上決闘する場面も素晴らしかったです。
そして、いつもは明るく朗らかに爽やかなヒーローとしての役柄を演じているジェンマが、ここではそれらを抑制し、虐げられたことへの怨念、そこから這い上がろうとする執念を表現していました。
この映画で特徴的だったのが、タルビーがスコットに教える「ガンマン十戒」でしたね。
そして、クライマックスで師弟が対決する時、スコットが教えられたとおり「ガンマン十戒」の一つ一つを実践しながら刺客を倒してゆき最後にタルビーを射殺するところはなかなかうまい作りだと感心しました。
ジュリアーノ・ジェンマとリー・ヴァン・クリーフという2大スターの個性がぶつかり合う人間ドラマとして見応えのある作品でした。
評価 ★★★★
怒りの荒野[HDリマスター スペシャル・エディション] Blu-ray(Blu-ray)
2014年04月28日
恐竜100万年
監督⇒ ドン・チャフィー
製作⇒ マイケル・カレラス
脚本⇒ ミッケル・ノバック、ジョージ・ベイカー、ジョセフ・フリッカート
特殊視覚効果⇒ レイ・ハリーハウゼン
特殊効果⇒ ジョージ・ブラックウェル
出演者⇒ ラクエル・ウェルチ、ジョン・リチャードソン、パーシー・ハーバート、ロバート・ブラウン、マルティーヌ・べズウィック
公開⇒ 1966年
イギリス映画
今回紹介する映画は『恐竜100万年』。私にとってまさしく伝説的な特撮恐竜映画でした。
まだコンピューターグラフィックスのなかった時代の製作ですが、あのレイ・ハリーハウゼンによるストップモーションアニメの特撮映像が素晴らしく、恐竜たちの造形も動きも、コンピューターグラフィックス映像による『ジュラシック・パーク』にもヒケをとらない素晴らしさでしたね。
この映画が製作された頃はまだ二足歩行の恐竜は直立して尻尾を地面に引きずっていたと考えられていて、この作品でもアロサウルスやケラトサウルスはそのように描かれていますが、それは仕方ないことであり、それを差し引いても、この映画で描かれている恐竜は素晴らしかったですね。
また、出演している俳優もラクエル・ウェルチや後に007映画に出演したマルティーヌ・べズウィックやロバート・ブラウンなど有名な俳優も出ているんですが、まだ言葉のない原始人役なのでセリフもないということもあって、原始人のストーリーはどうでもよくて、やはり主演は恐竜そのものだと言えます。
ところで、この映画を製作したのはイギリスのハマー・プロですが、ハマー・プロといえば、ドラキュラ映画やフランケンシュタイン映画など主にB級ホラーとされる映画を多く手がけていたというのは知ってたんですが、このような作品も手がけていたというのは近頃まで知りませんでした。
この映画はB級映画どころか素晴らしい出来栄えの作品だと言ってよいと思います。
なお、この映画は、1940年のアメリカ映画『紀元前百万年』のリメイク作品なんだそうですが、私は観たことないので、こちらのブログでそのオリジナル作品のレビューをされているので、興味のある方はこちらでごらんになってください。
⇒ http://palladion.fantasia.to/step_blog/archive_107.htm
評価 ★★★★★
この場面でのアロサウルスと人間の戦いのリアルさは今見ても素晴らしい映像ですね。
恐竜100万年(DVD)
製作⇒ マイケル・カレラス
脚本⇒ ミッケル・ノバック、ジョージ・ベイカー、ジョセフ・フリッカート
特殊視覚効果⇒ レイ・ハリーハウゼン
特殊効果⇒ ジョージ・ブラックウェル
出演者⇒ ラクエル・ウェルチ、ジョン・リチャードソン、パーシー・ハーバート、ロバート・ブラウン、マルティーヌ・べズウィック
公開⇒ 1966年
イギリス映画
今回紹介する映画は『恐竜100万年』。私にとってまさしく伝説的な特撮恐竜映画でした。
まだコンピューターグラフィックスのなかった時代の製作ですが、あのレイ・ハリーハウゼンによるストップモーションアニメの特撮映像が素晴らしく、恐竜たちの造形も動きも、コンピューターグラフィックス映像による『ジュラシック・パーク』にもヒケをとらない素晴らしさでしたね。
この映画が製作された頃はまだ二足歩行の恐竜は直立して尻尾を地面に引きずっていたと考えられていて、この作品でもアロサウルスやケラトサウルスはそのように描かれていますが、それは仕方ないことであり、それを差し引いても、この映画で描かれている恐竜は素晴らしかったですね。
また、出演している俳優もラクエル・ウェルチや後に007映画に出演したマルティーヌ・べズウィックやロバート・ブラウンなど有名な俳優も出ているんですが、まだ言葉のない原始人役なのでセリフもないということもあって、原始人のストーリーはどうでもよくて、やはり主演は恐竜そのものだと言えます。
ところで、この映画を製作したのはイギリスのハマー・プロですが、ハマー・プロといえば、ドラキュラ映画やフランケンシュタイン映画など主にB級ホラーとされる映画を多く手がけていたというのは知ってたんですが、このような作品も手がけていたというのは近頃まで知りませんでした。
この映画はB級映画どころか素晴らしい出来栄えの作品だと言ってよいと思います。
なお、この映画は、1940年のアメリカ映画『紀元前百万年』のリメイク作品なんだそうですが、私は観たことないので、こちらのブログでそのオリジナル作品のレビューをされているので、興味のある方はこちらでごらんになってください。
⇒ http://palladion.fantasia.to/step_blog/archive_107.htm
評価 ★★★★★
この場面でのアロサウルスと人間の戦いのリアルさは今見ても素晴らしい映像ですね。
恐竜100万年(DVD)
2014年04月20日
暴走特急
監督⇒ ジェフ・マーフィー
製作⇒ スティーヴン・セガール、スティーブ・ペリー、アーノン・ミルチャン
脚本⇒ リチャード・ヘイテム、マット・リーヴス
出演者⇒ スティーヴン・セガール、エヴェレット・マッギル、エリック・ボゴシアン
公開⇒ 1995年
アメリカ映画
この映画は『沈黙の戦艦』の正式な続編になる作品で、スティーヴン・セガールが前作と同じく世界最強のコックという役柄で主演してます。
前作も面白かったですが、この映画も面白い作品でした。スティーヴン・セガール主演の映画では、前作と同じくらい面白い映画でした。
その面白さは前作では戦艦の中、本作では北アメリカ大陸を横断する豪華列車の中というどちらも逃げ場のない密室の中が舞台になっていて、どちらもテロリスト集団に占拠された中で主人公がどのようにして反撃していくかというところにあり、スティーヴン・セガールが武術を使って敵を倒してゆくというそのサスペンスとアクションが胸のすく面白さでした。
ただ、スティーヴン・セガール扮するコックが強すぎて面白くないと思ってる人もいるかと思います。
いくらセガールの役柄がただのコックではなく元特殊部隊の指揮官だといってもあんなに余裕で敵を倒してゆくのはいくら何でも強すぎて面白みがないという不満もあるかと思いますが、あえて言えば私はそれでいいんだと思ってます。強すぎる役柄こそスティーヴン・セガールらしさであり、それでこそ面白いんです。
つまり、テロリスト集団に占拠された中でいかにしてスーパーマンのようなセガールが反撃してゆくかというところが見どころなのであり、そこにはリアルさは不要なんです。理想的なヒーローの反撃こそがこの映画の最大の見せ場であり、見どころであるからです。
と、まあ勝手なことを書いてしまいましたが、映画にはリアルさを求められるものと理想像を求められるものとがある、というのが私の持論であり、この作品は理想像を求められる映画に属する作品だと思ってます。
だから強すぎるスティーヴン・セガールでいいんです! それでこそ面白いんです!
評価 ★★★★★
暴走特急(DVD)
製作⇒ スティーヴン・セガール、スティーブ・ペリー、アーノン・ミルチャン
脚本⇒ リチャード・ヘイテム、マット・リーヴス
出演者⇒ スティーヴン・セガール、エヴェレット・マッギル、エリック・ボゴシアン
公開⇒ 1995年
アメリカ映画
この映画は『沈黙の戦艦』の正式な続編になる作品で、スティーヴン・セガールが前作と同じく世界最強のコックという役柄で主演してます。
前作も面白かったですが、この映画も面白い作品でした。スティーヴン・セガール主演の映画では、前作と同じくらい面白い映画でした。
その面白さは前作では戦艦の中、本作では北アメリカ大陸を横断する豪華列車の中というどちらも逃げ場のない密室の中が舞台になっていて、どちらもテロリスト集団に占拠された中で主人公がどのようにして反撃していくかというところにあり、スティーヴン・セガールが武術を使って敵を倒してゆくというそのサスペンスとアクションが胸のすく面白さでした。
ただ、スティーヴン・セガール扮するコックが強すぎて面白くないと思ってる人もいるかと思います。
いくらセガールの役柄がただのコックではなく元特殊部隊の指揮官だといってもあんなに余裕で敵を倒してゆくのはいくら何でも強すぎて面白みがないという不満もあるかと思いますが、あえて言えば私はそれでいいんだと思ってます。強すぎる役柄こそスティーヴン・セガールらしさであり、それでこそ面白いんです。
つまり、テロリスト集団に占拠された中でいかにしてスーパーマンのようなセガールが反撃してゆくかというところが見どころなのであり、そこにはリアルさは不要なんです。理想的なヒーローの反撃こそがこの映画の最大の見せ場であり、見どころであるからです。
と、まあ勝手なことを書いてしまいましたが、映画にはリアルさを求められるものと理想像を求められるものとがある、というのが私の持論であり、この作品は理想像を求められる映画に属する作品だと思ってます。
だから強すぎるスティーヴン・セガールでいいんです! それでこそ面白いんです!
評価 ★★★★★
暴走特急(DVD)
2014年04月13日
荒野の七人
監督⇒ ジョン・スタージェス
製作⇒ ジョン・スタージェス
脚本⇒ ウイリアム・ロバーツ
音楽⇒ エルマー・バーンスタイン
出演者⇒ ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、ホルスト・ブッフホルツ、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ブラッド・デクスター 、ロバート・ヴォーン、イーライ・ウォラック
公開⇒ 1960年
アメリカ映画
私は西部劇はマカロニウエスタンばかりで西部劇の本場アメリカ製西部劇はめったに見ないんですが、この映画だけは別で、有名な映画でもありテレビ放映された時に観てみました。
この映画のオリジナルが黒澤明監督の『七人の侍』だったというのは後になって知ったんですが、確かに黒澤作品を基にしているだけあって面白かったですね。
ちなみに、同じ黒澤作品を基にした『荒野の用心棒』は無断でリメイクされてますが、こちらの作品は正式に翻案権を得てリメイクされた映画だそうで、『七人の侍』を観たユル・ブリンナーが感銘を受けて製作したオマージュ作という位置づけの作品だそうです。
それで、本作では日本の戦国時代から西部開拓時代のメキシコに舞台を移し、毎年刈り入れの時期に盗賊に作物を強奪されていたメキシコの農民たちが7人のガンマンを雇って盗賊団と戦うというストーリーになっています。
7人のガンマンと農民たち対盗賊団との戦いも見応えがありましたが、ガンマンたちの個性がそれぞれ特徴的に描かれていて、特にユル・ブリンナーのあの黒づくめのファッションと少々キザなところのある冷静沈着な人物像や、スティーヴ・マックイーンの軽妙なところもある役どころに、ロバート・ヴォーンのクールさ、チャールズ・ブロンソンの無骨だが人柄の良い人物像やジェームズ・コバーンの寡黙で孤高な人物像など、それぞれにキャラクターの面白さがありました。それと、イーライ・ウォラックの盗賊の首領役は似合ってましたね。
これらの出演者は当時はユル・ブリンナー以外はほとんど無名に近かったと思いますが、その後大スターになっていった俳優が多く、豪華メンバーでしたね。
オリジナルの『七人の侍』と比較して重厚さはないですが、それなりに楽しめる内容の作品でした。
この映画も続編がいくつか作られてますが、やはりこの第1作が最も面白かったですね。
評価 ★★★
DVD)荒野の七人 特別編(’60米) (MGBNG-16023)
製作⇒ ジョン・スタージェス
脚本⇒ ウイリアム・ロバーツ
音楽⇒ エルマー・バーンスタイン
出演者⇒ ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、ホルスト・ブッフホルツ、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ブラッド・デクスター 、ロバート・ヴォーン、イーライ・ウォラック
公開⇒ 1960年
アメリカ映画
私は西部劇はマカロニウエスタンばかりで西部劇の本場アメリカ製西部劇はめったに見ないんですが、この映画だけは別で、有名な映画でもありテレビ放映された時に観てみました。
この映画のオリジナルが黒澤明監督の『七人の侍』だったというのは後になって知ったんですが、確かに黒澤作品を基にしているだけあって面白かったですね。
ちなみに、同じ黒澤作品を基にした『荒野の用心棒』は無断でリメイクされてますが、こちらの作品は正式に翻案権を得てリメイクされた映画だそうで、『七人の侍』を観たユル・ブリンナーが感銘を受けて製作したオマージュ作という位置づけの作品だそうです。
それで、本作では日本の戦国時代から西部開拓時代のメキシコに舞台を移し、毎年刈り入れの時期に盗賊に作物を強奪されていたメキシコの農民たちが7人のガンマンを雇って盗賊団と戦うというストーリーになっています。
7人のガンマンと農民たち対盗賊団との戦いも見応えがありましたが、ガンマンたちの個性がそれぞれ特徴的に描かれていて、特にユル・ブリンナーのあの黒づくめのファッションと少々キザなところのある冷静沈着な人物像や、スティーヴ・マックイーンの軽妙なところもある役どころに、ロバート・ヴォーンのクールさ、チャールズ・ブロンソンの無骨だが人柄の良い人物像やジェームズ・コバーンの寡黙で孤高な人物像など、それぞれにキャラクターの面白さがありました。それと、イーライ・ウォラックの盗賊の首領役は似合ってましたね。
これらの出演者は当時はユル・ブリンナー以外はほとんど無名に近かったと思いますが、その後大スターになっていった俳優が多く、豪華メンバーでしたね。
オリジナルの『七人の侍』と比較して重厚さはないですが、それなりに楽しめる内容の作品でした。
この映画も続編がいくつか作られてますが、やはりこの第1作が最も面白かったですね。
評価 ★★★
DVD)荒野の七人 特別編(’60米) (MGBNG-16023)
2014年04月11日
コン・エアー
監督⇒ サイモン・ウェスト
製作⇒ ジェリー・ブラッカイマー
脚本⇒ スコット・ローゼンバーグ
出演者⇒ ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ジョン・マルコヴィッチ、スティーヴ・ブシェミ、ヴィング・レイムス
公開⇒ 1997年
アメリカ映画
凶悪犯たちにハイジャックされた囚人専用の護送機内で、ニコラス・ケイジが孤立無援の戦いを挑むという映画ですが、凶悪犯だらけの機内=逃げられない密室という特異な設定がいいですね。そして個性ゆたかな凶悪犯たちの面々に、ニコラス・ケイジがどのようにしてこの危機を逆転できるのかという緊迫感と、いやが上にも面白くなる要素がそろっているのがこの映画です。
息詰まるサスペンスやアクションだけでなく、凶悪犯たちの個性的なキャラクターも楽しめる内容でしたが、ただ、ジョン・マルコヴィッチ演じる囚人たちのリーダーがラストで最後を遂げる場面はあまりに話ができ過ぎてますね。あれではリアルさがなくなってコメディ映画になってしまってます。
まあ、そういうツッコミどころはありますが、エンターテイメントとして面白かったのは確かです。
評価 ★★★★★
コン・エアー(Blu-ray)
製作⇒ ジェリー・ブラッカイマー
脚本⇒ スコット・ローゼンバーグ
出演者⇒ ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ジョン・マルコヴィッチ、スティーヴ・ブシェミ、ヴィング・レイムス
公開⇒ 1997年
アメリカ映画
凶悪犯たちにハイジャックされた囚人専用の護送機内で、ニコラス・ケイジが孤立無援の戦いを挑むという映画ですが、凶悪犯だらけの機内=逃げられない密室という特異な設定がいいですね。そして個性ゆたかな凶悪犯たちの面々に、ニコラス・ケイジがどのようにしてこの危機を逆転できるのかという緊迫感と、いやが上にも面白くなる要素がそろっているのがこの映画です。
息詰まるサスペンスやアクションだけでなく、凶悪犯たちの個性的なキャラクターも楽しめる内容でしたが、ただ、ジョン・マルコヴィッチ演じる囚人たちのリーダーがラストで最後を遂げる場面はあまりに話ができ過ぎてますね。あれではリアルさがなくなってコメディ映画になってしまってます。
まあ、そういうツッコミどころはありますが、エンターテイメントとして面白かったのは確かです。
評価 ★★★★★
コン・エアー(Blu-ray)
2014年04月06日
ジュラシック・パーク
監督⇒ スティーヴン・スピルバーグ
製作⇒ キャスリーン・ケネディ、ジェラルド・R・モーレン
脚本⇒ マイケル・クライトン、デヴィッド・コープ
出演者⇒ サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・アッテンボロー、サミュエル・L・ジャクソン
音楽⇒ ジョン・ウィリアムズ
公開⇒ 1993年
アメリカ映画
スピルバーグ監督のSF大作『ジュラシック・パーク』。これも面白い映画でしたね。現代に蘇った恐竜が人間を襲うという、私が好きな分野の映画なので特に面白く見ました。
まず恐竜が素晴らしかったですね。それまでの恐竜映画や怪獣映画はストップモーション・アニメあるいはゴーモーション・アニメが主流でしたが、コンピュータグラフィックス(CG)を本格的に使った恐竜映画はこの作品が最初のようです。そのCGによる恐竜の造形と動きがより本物らしく出来ていて素晴らしかったです。
また、CGだけでなく、機械操作による原寸大のロボットを使ったアニマトロニクスという技術も使われていて、それを使ったティラノサウルスが本物のような迫力でしたね。
他には小さめの恐竜は着ぐるみも使われているそうで、そのようにさまざまな技法を使って恐竜を再現しているんですが、いずれもリアルな恐竜を再現しているところが素晴らしかったです。
それと、昔の恐竜映画では2足歩行の恐竜は直立して尻尾を引きずって歩いてましたが、この映画では最新の研究に基いて上体を前に倒して尻尾を水平に上げている恐竜が描かれています。
ストーリーも、最新テクノロジーで恐竜を現代に蘇らせ、テーマパークで飼いならして見世物にするという構想だったのが、開園する前にシステムが破綻し恐竜たちが人間を襲ってくるという内容で、面白さももちろんですが、人間が自然を制御することへの危険性や安全神話への警告といったメッセージも読み取れる作品でした。
それから、まだ有名になる前のサミュエル・L・ジャクソンがエンジニア役で出ていますが、私は近頃まで気が付きませんでした。メガネをかけているからか、知らない俳優だと思ってました(^_^;)
あと、スピルバーグ監督の細かい演出(コップの水が振動して、巨大恐竜が近づいてくるのを予期させるなど)もさすがだなと思わせる映画でしたね。
この映画はシリーズ化されて続編がいくつか作られてますが、やはり第1作であるこの作品が最高に面白かったですね。
評価 ★★★★★
ジュラシック・パーク(Blu-ray)
製作⇒ キャスリーン・ケネディ、ジェラルド・R・モーレン
脚本⇒ マイケル・クライトン、デヴィッド・コープ
出演者⇒ サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・アッテンボロー、サミュエル・L・ジャクソン
音楽⇒ ジョン・ウィリアムズ
公開⇒ 1993年
アメリカ映画
スピルバーグ監督のSF大作『ジュラシック・パーク』。これも面白い映画でしたね。現代に蘇った恐竜が人間を襲うという、私が好きな分野の映画なので特に面白く見ました。
まず恐竜が素晴らしかったですね。それまでの恐竜映画や怪獣映画はストップモーション・アニメあるいはゴーモーション・アニメが主流でしたが、コンピュータグラフィックス(CG)を本格的に使った恐竜映画はこの作品が最初のようです。そのCGによる恐竜の造形と動きがより本物らしく出来ていて素晴らしかったです。
また、CGだけでなく、機械操作による原寸大のロボットを使ったアニマトロニクスという技術も使われていて、それを使ったティラノサウルスが本物のような迫力でしたね。
他には小さめの恐竜は着ぐるみも使われているそうで、そのようにさまざまな技法を使って恐竜を再現しているんですが、いずれもリアルな恐竜を再現しているところが素晴らしかったです。
それと、昔の恐竜映画では2足歩行の恐竜は直立して尻尾を引きずって歩いてましたが、この映画では最新の研究に基いて上体を前に倒して尻尾を水平に上げている恐竜が描かれています。
ストーリーも、最新テクノロジーで恐竜を現代に蘇らせ、テーマパークで飼いならして見世物にするという構想だったのが、開園する前にシステムが破綻し恐竜たちが人間を襲ってくるという内容で、面白さももちろんですが、人間が自然を制御することへの危険性や安全神話への警告といったメッセージも読み取れる作品でした。
それから、まだ有名になる前のサミュエル・L・ジャクソンがエンジニア役で出ていますが、私は近頃まで気が付きませんでした。メガネをかけているからか、知らない俳優だと思ってました(^_^;)
あと、スピルバーグ監督の細かい演出(コップの水が振動して、巨大恐竜が近づいてくるのを予期させるなど)もさすがだなと思わせる映画でしたね。
この映画はシリーズ化されて続編がいくつか作られてますが、やはり第1作であるこの作品が最高に面白かったですね。
評価 ★★★★★
ジュラシック・パーク(Blu-ray)
2014年03月30日
椿三十郎
監督⇒ 黒澤明
製作⇒ 田中友幸、菊島隆三
脚本⇒ 黒澤明、菊島隆三、小国英雄
出演者⇒ 三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、田中邦衛、団令子、小林桂樹
公開⇒ 1962年
日本映画
今回紹介する映画は黒澤明監督の痛快時代劇第2弾『椿三十郎』です。『用心棒』の続編的作品とされていて、主人公・椿三十郎役を三船敏郎が同じ素浪人のキャラクターで演じてました。
『用心棒』でも笑いの場面が随所にありましたが、この作品では更にコメディの要素が大きく、笑える場面が多かったですね。
本作品はそれでも単なるコメディ映画ではなく、基本は本格的な時代劇で、殺陣のシーンには目を見張らせるものがありました。
面白さからいうと私は『用心棒』の方が面白かったのですが、それでも本作品には、三船敏郎が1人でまたたく間に30人斬りしてしまうシーンや、ラストの仲代達矢扮する半兵衛との決闘シーンなど、映画史上に残る名場面がありました。その点からもこの作品は記憶に残る映画でした。
なお、この映画は2007年にリメイクされてますが、私は黒澤・三船コンビ以外の『椿三十郎』には関心がないのでリメイク版は見てません。
評価 ★★★★
椿三十郎 Blu-ray
製作⇒ 田中友幸、菊島隆三
脚本⇒ 黒澤明、菊島隆三、小国英雄
出演者⇒ 三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、田中邦衛、団令子、小林桂樹
公開⇒ 1962年
日本映画
今回紹介する映画は黒澤明監督の痛快時代劇第2弾『椿三十郎』です。『用心棒』の続編的作品とされていて、主人公・椿三十郎役を三船敏郎が同じ素浪人のキャラクターで演じてました。
『用心棒』でも笑いの場面が随所にありましたが、この作品では更にコメディの要素が大きく、笑える場面が多かったですね。
本作品はそれでも単なるコメディ映画ではなく、基本は本格的な時代劇で、殺陣のシーンには目を見張らせるものがありました。
面白さからいうと私は『用心棒』の方が面白かったのですが、それでも本作品には、三船敏郎が1人でまたたく間に30人斬りしてしまうシーンや、ラストの仲代達矢扮する半兵衛との決闘シーンなど、映画史上に残る名場面がありました。その点からもこの作品は記憶に残る映画でした。
なお、この映画は2007年にリメイクされてますが、私は黒澤・三船コンビ以外の『椿三十郎』には関心がないのでリメイク版は見てません。
評価 ★★★★
椿三十郎 Blu-ray
2014年03月28日
沈黙の戦艦
監督⇒ アンドリュー・デイヴィス
製作⇒ アーノン・ミルチャン、スティーヴン・セガール、スティーヴン・ルーサー
脚本⇒ J・F・ロートン
製作総指揮⇒ J・F・ロートン、ゲイリー・ゴールドスタイン
出演者⇒ スティーヴン・セガール、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・ビジー
音楽⇒ ゲイリー・チャン
公開⇒ 1992年
アメリカ映画
今回紹介する映画はスティーヴン・セガール主演の沈黙シリーズ第1弾です。沈黙シリーズといっても日本で勝手につけたタイトルで、ほとんどの作品は内容につながりはないそうなんですが^^;
それはともかく、この映画も面白かったですね。
スティーヴン・セガールのスーパーヒーローぶりが胸のすく思いの内容でしたが、特に、テロリスト一団に核兵器搭載のハイテク戦艦を占拠された状況の中、セガールと仲間たちがどのようにして反撃していくのかというところがこの映画の見どころになってました。そしてセガールが仕掛けを使って敵を罠にかける場面や武術を使った格闘シーンが見どころでしたね。
それと、『ダイ・ハード』などでもそうですが、面白いアクション映画というのは特定の区域をテロリストなどが占拠し、その中で1人か少人数の主人公たちが反撃していくというパターンが共通の面白さになってますね。また、トミー・リー・ジョーンズの悪役ぶりも際立ってました。
私にとってスティーヴン・セガール主演作ではこの映画が最も面白い作品の1つです。
評価 ★★★★★
沈黙の戦艦(Blu−ray Disc)
製作⇒ アーノン・ミルチャン、スティーヴン・セガール、スティーヴン・ルーサー
脚本⇒ J・F・ロートン
製作総指揮⇒ J・F・ロートン、ゲイリー・ゴールドスタイン
出演者⇒ スティーヴン・セガール、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・ビジー
音楽⇒ ゲイリー・チャン
公開⇒ 1992年
アメリカ映画
今回紹介する映画はスティーヴン・セガール主演の沈黙シリーズ第1弾です。沈黙シリーズといっても日本で勝手につけたタイトルで、ほとんどの作品は内容につながりはないそうなんですが^^;
それはともかく、この映画も面白かったですね。
スティーヴン・セガールのスーパーヒーローぶりが胸のすく思いの内容でしたが、特に、テロリスト一団に核兵器搭載のハイテク戦艦を占拠された状況の中、セガールと仲間たちがどのようにして反撃していくのかというところがこの映画の見どころになってました。そしてセガールが仕掛けを使って敵を罠にかける場面や武術を使った格闘シーンが見どころでしたね。
それと、『ダイ・ハード』などでもそうですが、面白いアクション映画というのは特定の区域をテロリストなどが占拠し、その中で1人か少人数の主人公たちが反撃していくというパターンが共通の面白さになってますね。また、トミー・リー・ジョーンズの悪役ぶりも際立ってました。
私にとってスティーヴン・セガール主演作ではこの映画が最も面白い作品の1つです。
評価 ★★★★★
沈黙の戦艦(Blu−ray Disc)
ジョーズ
監督⇒ スティーヴン・スピルバーグ
製作⇒ デイヴィッド・ブラウン、リチャード・D・ザナック
脚本⇒ ピーター・ベンチリー、カール・ゴッドリーブ
出演者⇒ ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス
音楽⇒ ジョン・ウィリアムズ
公開⇒ 1975年
アメリカ映画
スティーヴン・スピルバーグの名を一躍有名にしたのがこの映画でしたね。
動物が人間を襲うパニック映画は他にも多数作られてますし、私も観てきましたが、この映画を超える作品を見たことはないです。
この映画の面白さは、いきなり巨大サメが姿を現すということをしないで、背びれや尾びれだけ見せたりして恐怖を除々に盛り上げていくところですね。そうして焦らしておいて、「ここではまだ出そうにないな」と思う場面でいきなり巨大な頭の部分を見せて度肝を抜くという手法が効果的でした(この手法はその後の映画でよく使われてますね)。
また、この映画のテーマ曲も、サメがすぐそばに迫り来るような緊迫感があり、映像とともに恐怖を盛り上げてましたね。
そして最大の見せ場は、巨大サメが主人公たちが乗っている船に体当たりして攻撃してくる場面からで、特に、沈みかけている船に巨大サメが乗り上げてきて、ロバート・ショウ演じるサメ狩りの達人が食い殺されるところが最高潮の面白さでした。
『ジョーズ』はその後続編がいくつか作られ(以後の作品にはスピルバーグは関わってないようです)、この作品と直接関係のないものまで『ジョーズ』の名を冠した映画が多数作られてます。私も続編や同じくサメを題材にした映画はいくつか見ましたが、やはり本作品を超えるものは1つもありませんでした。
それだけこの作品は面白かったということですが、ただ、焦らしの場面が長々と続くため、焦らされるのが好きではないという人向きではないのが難点ですね。
評価 ★★★
ジョーズ(Blu−ray Disc)
製作⇒ デイヴィッド・ブラウン、リチャード・D・ザナック
脚本⇒ ピーター・ベンチリー、カール・ゴッドリーブ
出演者⇒ ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス
音楽⇒ ジョン・ウィリアムズ
公開⇒ 1975年
アメリカ映画
スティーヴン・スピルバーグの名を一躍有名にしたのがこの映画でしたね。
動物が人間を襲うパニック映画は他にも多数作られてますし、私も観てきましたが、この映画を超える作品を見たことはないです。
この映画の面白さは、いきなり巨大サメが姿を現すということをしないで、背びれや尾びれだけ見せたりして恐怖を除々に盛り上げていくところですね。そうして焦らしておいて、「ここではまだ出そうにないな」と思う場面でいきなり巨大な頭の部分を見せて度肝を抜くという手法が効果的でした(この手法はその後の映画でよく使われてますね)。
また、この映画のテーマ曲も、サメがすぐそばに迫り来るような緊迫感があり、映像とともに恐怖を盛り上げてましたね。
そして最大の見せ場は、巨大サメが主人公たちが乗っている船に体当たりして攻撃してくる場面からで、特に、沈みかけている船に巨大サメが乗り上げてきて、ロバート・ショウ演じるサメ狩りの達人が食い殺されるところが最高潮の面白さでした。
『ジョーズ』はその後続編がいくつか作られ(以後の作品にはスピルバーグは関わってないようです)、この作品と直接関係のないものまで『ジョーズ』の名を冠した映画が多数作られてます。私も続編や同じくサメを題材にした映画はいくつか見ましたが、やはり本作品を超えるものは1つもありませんでした。
それだけこの作品は面白かったということですが、ただ、焦らしの場面が長々と続くため、焦らされるのが好きではないという人向きではないのが難点ですね。
評価 ★★★
ジョーズ(Blu−ray Disc)
2014年03月23日
デモリションマン
監督⇒ マルコ・ブランビヤ
製作⇒ ジョエル・シルバー、マイケル・レビー、ハワード・カザンジャン
脚本⇒ ピーター・M・レンコブ、ロバート・レノウ、ダニエル・ウォータース
製作総指揮⇒ スティーブン・ブラッター、フェイ・シュワップ
出演者⇒ シルヴェスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック
音楽⇒ エリオット・ゴールデンサール
公開⇒ 1993年
アメリカ映画
この作品はシルヴェスター・スタローンとウェズリー・スナイプスというムキムキのマッチョ同士が刑事と犯罪者役で戦うSFアクション映画ですが、これは面白かったですね。
未来社会の思想統制され、暴力的なことや野蛮なことが禁止されている世界で、思う存分暴力を振るって事件を起こす凶悪犯罪者サイモン・フェニックス(ウェズリー・スナイプス)と、暴力的な捜査で事件を解決するため「デモリションマン(壊し屋)」の異名で呼ばれているジョン・スパルタン刑事(シルヴェスター・スタローン)という破天荒な2人が対決する内容からすると、硬派のアクション映画のように思ってしまいますが、もちろん基本は硬派なアクションなんですが、コメディの要素も入っていて、アクションに胸のすく面白さを感じるとともに、笑える面白さも味わえるというお得な(?)作品でした。
特に笑いの場面では、未来社会での大統領がアーノルド・シュワルツェネッガーになっていて、スタローンがうんざりした顔つきをするというシーンなんかは笑えましたね。
また、未来社会のテクノロジーも斬新でそれも面白さの1つでしたし、管理社会に反発し自由・解放を求める地下組織のレジスタンス集団も絡んで飽きない面白さでした。
そして、ただ面白いだけでなく、思想統制された未来社会をスタローン扮する時代遅れの刑事が批判するという文明批判的なメッセージも感じられる内容でしたね。
しかし、何と言っても最高の面白さはスタローンとスナイプスの格闘シーンで、最後にこの2人が戦う場面は最高の面白さでした。
SFとコメディという、今までスタローンらしくない分野で新境地を開いた作品だと言えます。
評価 ★★★★★
デモリションマン
製作⇒ ジョエル・シルバー、マイケル・レビー、ハワード・カザンジャン
脚本⇒ ピーター・M・レンコブ、ロバート・レノウ、ダニエル・ウォータース
製作総指揮⇒ スティーブン・ブラッター、フェイ・シュワップ
出演者⇒ シルヴェスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック
音楽⇒ エリオット・ゴールデンサール
公開⇒ 1993年
アメリカ映画
この作品はシルヴェスター・スタローンとウェズリー・スナイプスというムキムキのマッチョ同士が刑事と犯罪者役で戦うSFアクション映画ですが、これは面白かったですね。
未来社会の思想統制され、暴力的なことや野蛮なことが禁止されている世界で、思う存分暴力を振るって事件を起こす凶悪犯罪者サイモン・フェニックス(ウェズリー・スナイプス)と、暴力的な捜査で事件を解決するため「デモリションマン(壊し屋)」の異名で呼ばれているジョン・スパルタン刑事(シルヴェスター・スタローン)という破天荒な2人が対決する内容からすると、硬派のアクション映画のように思ってしまいますが、もちろん基本は硬派なアクションなんですが、コメディの要素も入っていて、アクションに胸のすく面白さを感じるとともに、笑える面白さも味わえるというお得な(?)作品でした。
特に笑いの場面では、未来社会での大統領がアーノルド・シュワルツェネッガーになっていて、スタローンがうんざりした顔つきをするというシーンなんかは笑えましたね。
また、未来社会のテクノロジーも斬新でそれも面白さの1つでしたし、管理社会に反発し自由・解放を求める地下組織のレジスタンス集団も絡んで飽きない面白さでした。
そして、ただ面白いだけでなく、思想統制された未来社会をスタローン扮する時代遅れの刑事が批判するという文明批判的なメッセージも感じられる内容でしたね。
しかし、何と言っても最高の面白さはスタローンとスナイプスの格闘シーンで、最後にこの2人が戦う場面は最高の面白さでした。
SFとコメディという、今までスタローンらしくない分野で新境地を開いた作品だと言えます。
評価 ★★★★★
デモリションマン
2014年03月22日
荒野の1ドル銀貨
監督⇒カルヴィン・ジャクソン・パジェット(ジョルジオ・フェローニ)
脚本⇒ カルヴィン・ジャクソン・パジェット、ジョージ・フィンリー
出演者⇒ ジュリアーノ・ジェンマ(モンゴメリー・ウッド名義)、イヴリン・スチュアート、ピーター・クロス
音楽⇒ ジャンニ・フェリオ
公開⇒ 1965年
イタリア、フランス映画
今回はまたジュリアーノ・ジェンマの主演作で、マカロニウエスタンの代表作と謳われている作品です。
この映画では、弟の復讐を果たすためと危険が迫る妻を救うために町を牛耳る顔役を倒す元南軍兵士という役柄でした。
見どころはたくさんありますが、中でも、北軍の捕虜になっている時に切られて銃身が短くなっているピストルとか、弟からもらってお守り代わりに胸ポケットに入れていた1ドル銀貨で命が助かるとか、伏線が後で活かされるストーリーになっていて、巧みな話の作りにさすがだなと感嘆しました。
そして、何よりも主演のジュリアーノ・ジェンマの爽やかさに、軽やかな身のこなしと鮮やかな銃さばきのアクションが最大の面白さでした。
また、哀愁を帯びた主題曲も素晴らしかったですね。
評価 ★★★★★
荒野の1ドル銀貨[HDリマスター スペシャル・エディション] Blu-ray(Blu-ray)
脚本⇒ カルヴィン・ジャクソン・パジェット、ジョージ・フィンリー
出演者⇒ ジュリアーノ・ジェンマ(モンゴメリー・ウッド名義)、イヴリン・スチュアート、ピーター・クロス
音楽⇒ ジャンニ・フェリオ
公開⇒ 1965年
イタリア、フランス映画
今回はまたジュリアーノ・ジェンマの主演作で、マカロニウエスタンの代表作と謳われている作品です。
この映画では、弟の復讐を果たすためと危険が迫る妻を救うために町を牛耳る顔役を倒す元南軍兵士という役柄でした。
見どころはたくさんありますが、中でも、北軍の捕虜になっている時に切られて銃身が短くなっているピストルとか、弟からもらってお守り代わりに胸ポケットに入れていた1ドル銀貨で命が助かるとか、伏線が後で活かされるストーリーになっていて、巧みな話の作りにさすがだなと感嘆しました。
そして、何よりも主演のジュリアーノ・ジェンマの爽やかさに、軽やかな身のこなしと鮮やかな銃さばきのアクションが最大の面白さでした。
また、哀愁を帯びた主題曲も素晴らしかったですね。
評価 ★★★★★
荒野の1ドル銀貨[HDリマスター スペシャル・エディション] Blu-ray(Blu-ray)
2014年03月17日
フロム・ダスク・ティル・ドーン
監督⇒ ロバート・ロドリゲス
製作⇒ ジャンニ・ヌナリ、メイア・テペル
脚本⇒ クエンティン・タランティーノ
出演者⇒ ジョージ・クルーニー、クエンティン・タランティーノ、ハーヴェイ・カイテル、ジュリエット・ルイス、サルマ・ハエック
公開⇒ 1996年
アメリカ映画
この映画は変わった作りの映画でしたね。前半は犯罪アクション物なのに、後半はがらりと雰囲気が変わり、ヴァンパイアと戦うスプラッターホラーになってました。
見どころは後半の酒場に入ったところからで、特に妖しいラテンミュージックをバックにサルマ・ハエックが延々と踊る場面は官能的でしたね。
そこから雰囲気が怪しくなっていき、ヴァンパイアとの戦いになだれ込んでいくわけですが、そこに入るところが絶妙で、主演のジョージ・クルーニーとクエンティン・タランティーノ扮する兄弟と店の門番やバーテンダーらがいさかいを起こすところからいきなりヴァンパイアが出てきて、そこからスプラッターホラーへとなっていくところがうまいなと思いました。
ヴァンパイアとは関係ないような話の筋と思わせといてヴァンパイアが出てくるんですからストーリーが急展開で意外な驚きと面白さがありました。
そしてその酒場の中に閉じ込められた人間たちが夜明けまでヴァンパイアの集団と戦っていくんですが、その場面も面白かったですね。ヴァンパイアやスプラッターシーンの特殊メイクや特撮シーンも見どころでした。
ヴァンパイア映画はたくさん作られてますが、この映画が一番面白かったです。
評価 ★★★★
フロム・ダスク・ティル・ドーン(Blu−ray Disc)
製作⇒ ジャンニ・ヌナリ、メイア・テペル
脚本⇒ クエンティン・タランティーノ
出演者⇒ ジョージ・クルーニー、クエンティン・タランティーノ、ハーヴェイ・カイテル、ジュリエット・ルイス、サルマ・ハエック
公開⇒ 1996年
アメリカ映画
この映画は変わった作りの映画でしたね。前半は犯罪アクション物なのに、後半はがらりと雰囲気が変わり、ヴァンパイアと戦うスプラッターホラーになってました。
見どころは後半の酒場に入ったところからで、特に妖しいラテンミュージックをバックにサルマ・ハエックが延々と踊る場面は官能的でしたね。
そこから雰囲気が怪しくなっていき、ヴァンパイアとの戦いになだれ込んでいくわけですが、そこに入るところが絶妙で、主演のジョージ・クルーニーとクエンティン・タランティーノ扮する兄弟と店の門番やバーテンダーらがいさかいを起こすところからいきなりヴァンパイアが出てきて、そこからスプラッターホラーへとなっていくところがうまいなと思いました。
ヴァンパイアとは関係ないような話の筋と思わせといてヴァンパイアが出てくるんですからストーリーが急展開で意外な驚きと面白さがありました。
そしてその酒場の中に閉じ込められた人間たちが夜明けまでヴァンパイアの集団と戦っていくんですが、その場面も面白かったですね。ヴァンパイアやスプラッターシーンの特殊メイクや特撮シーンも見どころでした。
ヴァンパイア映画はたくさん作られてますが、この映画が一番面白かったです。
評価 ★★★★
フロム・ダスク・ティル・ドーン(Blu−ray Disc)
2014年03月15日
用心棒
監督⇒ 黒澤明
製作⇒ 田中友幸、菊島隆三
脚本⇒ 黒澤明、菊島隆三
出演⇒ 三船敏郎、仲代達矢、山田五十鈴、司葉子、加東大介、河津清三郎、志村喬
音楽⇒ 佐藤勝
公開⇒ 1961年
日本映画
今回は黒澤明監督の痛快時代劇『用心棒』を紹介します。あのマカロニウエスタン『荒野の用心棒』のオリジナルになる作品だそうで、私は『荒野の用心棒』を見てから随分後になって本作品を見たんですが、確かに大まかな話の筋は同じと言っていいですね。ただ、面白さから言うと私としては『荒野の用心棒』の方が面白かったです。もちろん、それでもこの映画の面白さが失われたわけではありません。
この作品の面白さは、まず、物語として単に善玉と悪玉の対決という単純な話ではなく、ヤクザの2大勢力が牛耳る宿場町で、ふらりと現れた素浪人が両方の勢力に用心棒として売り込みつつ、巧みに相討ちを仕組んでいくという内容で、しかもうまく仕組んだつもりが見破られて袋叩きに遭い、そこから再起して敵を倒すというひねったストーリーにあります。
それから殺陣の場面も、伝統的なチャンバラ映画の様式化した殺陣ではなく、リアルな動きの殺陣を見せているところも見応えのある面白さでしたね。
それについて話が逸れますが、私はテレビの『必殺シリーズ』が好きで、シリーズの初期の作品は面白いと思ってたんですが、後期の作品は殺しの場面が様式化してしまってリアルさがなくなり面白くなくなってしまったということがあります。この『用心棒』にはそういう様式化した殺陣を排除したことで現実的な殺陣の面白さがありましたね。
また、この作品には緊迫した場面だけでなく笑える場面が随所にありますが、これなども後のマカロニウエスタンに影響を与えていると思います。
そしてこの作品の魅力は物語の面白さだけではなく、三船敏郎演じる主人公の素浪人のキャラクターと演技力にもあります。三船敏郎の素浪人役ははまり役でしたね。
マカロニウエスタンにもその他の海外の映画にも影響を与えた黒澤監督は巨匠と呼ぶにふさわしいですし、そしてこの作品は、確かに世界のクロサワと世界のミフネと呼ばれるだけの価値がある映画でした。
評価 ★★★★
用心棒【期間限定プライス版】(DVD)
製作⇒ 田中友幸、菊島隆三
脚本⇒ 黒澤明、菊島隆三
出演⇒ 三船敏郎、仲代達矢、山田五十鈴、司葉子、加東大介、河津清三郎、志村喬
音楽⇒ 佐藤勝
公開⇒ 1961年
日本映画
今回は黒澤明監督の痛快時代劇『用心棒』を紹介します。あのマカロニウエスタン『荒野の用心棒』のオリジナルになる作品だそうで、私は『荒野の用心棒』を見てから随分後になって本作品を見たんですが、確かに大まかな話の筋は同じと言っていいですね。ただ、面白さから言うと私としては『荒野の用心棒』の方が面白かったです。もちろん、それでもこの映画の面白さが失われたわけではありません。
この作品の面白さは、まず、物語として単に善玉と悪玉の対決という単純な話ではなく、ヤクザの2大勢力が牛耳る宿場町で、ふらりと現れた素浪人が両方の勢力に用心棒として売り込みつつ、巧みに相討ちを仕組んでいくという内容で、しかもうまく仕組んだつもりが見破られて袋叩きに遭い、そこから再起して敵を倒すというひねったストーリーにあります。
それから殺陣の場面も、伝統的なチャンバラ映画の様式化した殺陣ではなく、リアルな動きの殺陣を見せているところも見応えのある面白さでしたね。
それについて話が逸れますが、私はテレビの『必殺シリーズ』が好きで、シリーズの初期の作品は面白いと思ってたんですが、後期の作品は殺しの場面が様式化してしまってリアルさがなくなり面白くなくなってしまったということがあります。この『用心棒』にはそういう様式化した殺陣を排除したことで現実的な殺陣の面白さがありましたね。
また、この作品には緊迫した場面だけでなく笑える場面が随所にありますが、これなども後のマカロニウエスタンに影響を与えていると思います。
そしてこの作品の魅力は物語の面白さだけではなく、三船敏郎演じる主人公の素浪人のキャラクターと演技力にもあります。三船敏郎の素浪人役ははまり役でしたね。
マカロニウエスタンにもその他の海外の映画にも影響を与えた黒澤監督は巨匠と呼ぶにふさわしいですし、そしてこの作品は、確かに世界のクロサワと世界のミフネと呼ばれるだけの価値がある映画でした。
評価 ★★★★
用心棒【期間限定プライス版】(DVD)
2014年03月14日
スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望
監督⇒ ジョージ・ルーカス
製作⇒ ゲイリー・カーツ、リック・マッカラム (特別篇)
脚本⇒ ジョージ・ルーカス
製作総指揮⇒ ジョージ・ルーカス
出演⇒ マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、アレック・ギネス、ピーター・カッシング
音楽⇒ ジョン・ウィリアムズ
公開⇒ 1977年
アメリカ映画
この映画も私には忘れることのできない映画です。それまでのSF映画はチャチな作りのものが多かったのですが、この作品は宇宙と超科学の世界を描いた緻密な映像が素晴らしく、ストーリーも壮大なスケールで、もはや子供だましの映画とは言えない画期的でレベルの高い作品でしたね。
初公開当時のこの作品ではすでに一部にコンピューターグラフィックスが使われていたとは言え、大部分はストップモーションアニメが使われていたそうなんですが、それでも素晴らしい動きと映像でした。
また、さまざまな形をした異星人やロボットの造形とそれらの個性も楽しめる要素でしたし、戦闘シーンも面白かったですね。
この作品はその後続々と公開されていったスター・ウオーズ・シリーズの中では第4話に位置づけられています。シリーズの他の作品もそれぞれに面白く素晴らしかったのですが、私にとっては、本作がこのシリーズの最初の作品であり、最初に見た画期的なSF映画という衝撃を受けた作品であるため、今でもこの作品が最も好きです。
とにかくSF映画の金字塔と言っても言い過ぎではない素晴らしい映画でした。
評価 ★★★★★
製作⇒ ゲイリー・カーツ、リック・マッカラム (特別篇)
脚本⇒ ジョージ・ルーカス
製作総指揮⇒ ジョージ・ルーカス
出演⇒ マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、アレック・ギネス、ピーター・カッシング
音楽⇒ ジョン・ウィリアムズ
公開⇒ 1977年
アメリカ映画
この映画も私には忘れることのできない映画です。それまでのSF映画はチャチな作りのものが多かったのですが、この作品は宇宙と超科学の世界を描いた緻密な映像が素晴らしく、ストーリーも壮大なスケールで、もはや子供だましの映画とは言えない画期的でレベルの高い作品でしたね。
初公開当時のこの作品ではすでに一部にコンピューターグラフィックスが使われていたとは言え、大部分はストップモーションアニメが使われていたそうなんですが、それでも素晴らしい動きと映像でした。
また、さまざまな形をした異星人やロボットの造形とそれらの個性も楽しめる要素でしたし、戦闘シーンも面白かったですね。
この作品はその後続々と公開されていったスター・ウオーズ・シリーズの中では第4話に位置づけられています。シリーズの他の作品もそれぞれに面白く素晴らしかったのですが、私にとっては、本作がこのシリーズの最初の作品であり、最初に見た画期的なSF映画という衝撃を受けた作品であるため、今でもこの作品が最も好きです。
とにかくSF映画の金字塔と言っても言い過ぎではない素晴らしい映画でした。
評価 ★★★★★
DVD ビデオ 洋画 スターウオーズ 新たなる希望 中古品:楽オク中古品 |
2014年03月09日
ウエスタン
監督⇒ セルジオ・レオーネ
製作⇒ フルビオ・モルセッラ
脚本⇒ セルジオ・レオーネ、セルジオ・ドナティ、ミッキー・ノックス(英語版台詞)
原案⇒ ダリオ・アルジェント、ベルナルド・ベルトルッチ、セルジオ・レオーネ
製作総指揮⇒ ビーノ・チコーニャ
出演⇒ チャールズ・ブロンソン、クラウディア・カルディナーレ、ヘンリー・フォンダ、ジェイソン・ロバーズ
音楽⇒ エンニオ・モリコーネ
公開⇒ 1968年
イタリア・アメリカ映画
今回はセルジオ・レオーネ監督の西部劇大作『ウエスタン』を紹介します。
この映画以前のレオーネ監督作品の西部劇『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』(ちなみにこの3作は「ドル箱三部作」と呼ばれてるそうです)は典型的なマカロニウエスタンで娯楽性を追求した作品でしたが、この映画はアメリカのパラマウント映画に呼ばれて製作されたそうで、それまでの路線と違って、西部開拓時代末期の黄昏期における人間模様を描いた作品で、アメリカの伝統的な西部劇を意識したような内容になっています。
出演者も豪華な大スターの共演になってますね。ヘンリー・フォンダはこの作品が初という悪役を演じてましたが、すごい極悪人役で驚きました。
そしてハーモニカを吹く主役のチャールズ・ブロンソンがカッコいいですね。この映画ではトレードマークのヒゲがなくツルンとした顔ですが、それもまたキマってましたね。
また、これまでレオーネ監督作品には女性があまり出てませんでしたが、この映画ではクラウディア・カルディナーレが物語の中心人物として焦点を当てられてました。
あとジェイソン・ロバーズが味のある役を演じてたのが印象に残ってます。
この映画ではこれまでの「ドル箱三部作」のような派手なアクションシーンはあまりないですが、レオーネ監督独特の演出スタイルには引き込まれる魅力に溢れていて、飽きの来ない面白さがありました。
何と言っても最大の見どころは最後にチャールズ・ブロンソンが復讐を果たす決闘の場面です。『続・夕陽のガンマン』でもそうでしたが、この映画でも雌雄を決するまでの間の凝りに凝った演出がすごい緊張感を盛り上げて目を離せない面白さでした。
なお、レオーネ監督作品は以前はアメリカでは評価が低かったそうですが、近年は再評価されているそうで、特に『続・夕陽のガンマン』や本作品は高い評価をされているそうです。確かに大傑作と言ってよい作品ですね。
評価 ★★★★★
ウエスタン
製作⇒ フルビオ・モルセッラ
脚本⇒ セルジオ・レオーネ、セルジオ・ドナティ、ミッキー・ノックス(英語版台詞)
原案⇒ ダリオ・アルジェント、ベルナルド・ベルトルッチ、セルジオ・レオーネ
製作総指揮⇒ ビーノ・チコーニャ
出演⇒ チャールズ・ブロンソン、クラウディア・カルディナーレ、ヘンリー・フォンダ、ジェイソン・ロバーズ
音楽⇒ エンニオ・モリコーネ
公開⇒ 1968年
イタリア・アメリカ映画
今回はセルジオ・レオーネ監督の西部劇大作『ウエスタン』を紹介します。
この映画以前のレオーネ監督作品の西部劇『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』(ちなみにこの3作は「ドル箱三部作」と呼ばれてるそうです)は典型的なマカロニウエスタンで娯楽性を追求した作品でしたが、この映画はアメリカのパラマウント映画に呼ばれて製作されたそうで、それまでの路線と違って、西部開拓時代末期の黄昏期における人間模様を描いた作品で、アメリカの伝統的な西部劇を意識したような内容になっています。
出演者も豪華な大スターの共演になってますね。ヘンリー・フォンダはこの作品が初という悪役を演じてましたが、すごい極悪人役で驚きました。
そしてハーモニカを吹く主役のチャールズ・ブロンソンがカッコいいですね。この映画ではトレードマークのヒゲがなくツルンとした顔ですが、それもまたキマってましたね。
また、これまでレオーネ監督作品には女性があまり出てませんでしたが、この映画ではクラウディア・カルディナーレが物語の中心人物として焦点を当てられてました。
あとジェイソン・ロバーズが味のある役を演じてたのが印象に残ってます。
この映画ではこれまでの「ドル箱三部作」のような派手なアクションシーンはあまりないですが、レオーネ監督独特の演出スタイルには引き込まれる魅力に溢れていて、飽きの来ない面白さがありました。
何と言っても最大の見どころは最後にチャールズ・ブロンソンが復讐を果たす決闘の場面です。『続・夕陽のガンマン』でもそうでしたが、この映画でも雌雄を決するまでの間の凝りに凝った演出がすごい緊張感を盛り上げて目を離せない面白さでした。
なお、レオーネ監督作品は以前はアメリカでは評価が低かったそうですが、近年は再評価されているそうで、特に『続・夕陽のガンマン』や本作品は高い評価をされているそうです。確かに大傑作と言ってよい作品ですね。
評価 ★★★★★
ウエスタン
2014年03月07日
アルゴ探検隊の大冒険
監督⇒ ドン・チャフィ
製作⇒ チャールズ・H・シニア、レイ・ハリーハウゼン
脚本⇒ ジャン・リード
特撮⇒ レイ・ハリーハウゼン
出演⇒ トッド・アームストロング、ナンシー・コバック、ゲイリー・レイモンド、ローレンス・ナイスミス、ナイアル・マクギニス
公開⇒ 1963年
イギリス・アメリカ映画
洋画にはギリシャ神話を基にした映画が多く作られていますが、この作品もその中の1つで、とにかく面白い映画でした。物語としても面白かったですが、特撮もよくできていて、怪物などのストップモーションアニメも本物のようでしたね。
この作品は1963年の製作ですが、最先端のコンピューターグラフィックスにも引けをとらない精巧さでした。特に7人の骸骨の剣士や7つの首を持つヒゥドラというドラゴン、それに青銅の巨像タレスなどなど、素晴らしい動きをしてましたし、人間がそれらの怪物と戦う場面も合成映像がよく出来てましたね。
壮大なストーリーと特撮技術の素晴らしさが光る最高傑作の冒険ファンタジーでした。
評価 ★★★★★
アルゴ探検隊の大冒険 【BEST COLLECTION 1980 ALL TIME】 【DVD】
製作⇒ チャールズ・H・シニア、レイ・ハリーハウゼン
脚本⇒ ジャン・リード
特撮⇒ レイ・ハリーハウゼン
出演⇒ トッド・アームストロング、ナンシー・コバック、ゲイリー・レイモンド、ローレンス・ナイスミス、ナイアル・マクギニス
公開⇒ 1963年
イギリス・アメリカ映画
洋画にはギリシャ神話を基にした映画が多く作られていますが、この作品もその中の1つで、とにかく面白い映画でした。物語としても面白かったですが、特撮もよくできていて、怪物などのストップモーションアニメも本物のようでしたね。
この作品は1963年の製作ですが、最先端のコンピューターグラフィックスにも引けをとらない精巧さでした。特に7人の骸骨の剣士や7つの首を持つヒゥドラというドラゴン、それに青銅の巨像タレスなどなど、素晴らしい動きをしてましたし、人間がそれらの怪物と戦う場面も合成映像がよく出来てましたね。
壮大なストーリーと特撮技術の素晴らしさが光る最高傑作の冒険ファンタジーでした。
評価 ★★★★★
アルゴ探検隊の大冒険 【BEST COLLECTION 1980 ALL TIME】 【DVD】