監督⇒ セルジオ・レオーネ
製作⇒ アルベルト・グリマルディ
脚本⇒ ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ、フリオ・スカルペッリ、セルジオ・レオーネ
出演者⇒ クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラック
音楽⇒ エンニオ・モリコーネ
公開⇒ 1966年12月23日
イタリア・ アメリカ合作映画
今回もセルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタンです。本作はレオーネ監督の3作目で、最も高く評価されている作品です。
私も本作品はレオーネ監督の最高傑作だと思いますし、マカロニ・ウエスタンだけでなく映画の全作品の中でもベスト5に入る作品だと思ってます。
それだけ面白い映画であり、ただ面白いだけでなく、構成もよく練られた内容の作品だと思います。
本作の邦題を見ると、前作の『夕陽のガンマン』の続編かと思ってしまいますが、話の内容には関連性はなく、独立した内容になってます。
原題も夕陽には関係なく、『善玉、悪玉、卑劣漢』という意味の題名になっています。
本作でも、『夕陽のガンマン』に続いてクリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフが共演してますが、この作品ではイーライ・ウォラックも加わっています。
リー・ヴァン・クリーフは前作とは別人の役柄で、前作ではクリント・イーストウッドと手を組んで最後に勝ち残る役でしたが、本作では完全な敵役でした。
ただ、クリント・イーストウッドの役柄はニックネームはそれぞれ違いますが、『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』と同じ人物設定のようにも見えます。
それにしても、この3人の個性が実によく出ていて面白かったです。前作の『夕陽のガンマン』よりも面白かったですね。
クリント・イーストウッドはカッコ良く、リー・ヴァン・クリーフは渋く、イーライ・ウオラックはむさくるしく、3人ともそれぞれに個性的でした。この3人の個性がぶつかり合って見応え充分の内容でした。
マカロニ・ウエスタンには残酷な場面だけでなく、笑える場面も多いですが、その原点がこの作品にあると言えます。
また、死にかけた兵士にクリント・イーストウッドがタバコをくわえさせる場面が印象的でしたね。
音楽も印象的な曲で良かったです。
『荒野の用心棒』での盗作問題でミソをつけたセルジオ・レオーネ監督でしたが、この作品で完全に名誉挽回したと思います。この作品がレオーネ監督の最高傑作だと言って過言ではないでしょう。
そして、この映画はマカロニ・ウエスタンの中ではベスト5に入る作品だと思います。
評価 ★★★★★
続 夕陽のガンマン(DVD)
posted by エイタロー at 00:00|
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